日本最古の神宮で出会う刀剣の世界
奈良県天理市に位置する日本最古の神社、石上神宮で特別展「石上神宮と御剣」が開催されます。この展示は、神剣フツノミタマ顕現150周年を記念して、令和7年5月14日から5月20日までの7日間にわたって行われるもので、テーマは「中今に続く祈りのかたち」となっています。
神話に息づく刀剣の歴史
石上神宮は2100年の歴史を持つ神社として知られ、武門の棟梁である物部氏の総氏神として特別な信仰を集めてきました。神剣として名高い韴霊や草薙剣など、神話に登場する名剣をお祀りしていることからも、その重要性が伺えます。
今回の展示会では、神聖なる神宮の参集殿で長い歴史を誇る神宝や刀剣が展示されます。訪れる人々は、歴史の中での祈りや思いを感じることができる特別な空間に身を置くことになります。古代から現代に至るまで、絶えず受け継がれてきた信仰が具体として現れる瞬間を体感できます。
刀剣乱舞とのコラボレーション
特に注目されるのが、人気オンラインゲーム『刀剣乱舞ONLINE』とのコラボレーションです。この展覧会を通じて、2021年に刀匠宮入法廣氏によって作刀された「陽の剣銘 天」と「陰の剣銘 地」が展示され、さらには「奉献の剣 銘 人天長地久」が世界中の人々の健康と平和を願って奉納されたものです。この3振りの剣が同時に展示されるのは初めてです。
また、コラボレーションアイテムとして等身大パネルの設置なども行われ、身近に刀剣を感じることができる機会が広がります。刀剣男士「小狐丸」の展示もあり、ファンにとって嬉しい瞬間となることでしょう。
体験できる特別な空間
本特別展は、3つの室に分かれています。第1室では石上神宮の歴史や文化財が紹介される特大パネルが設置され、第2室には「復元七支刀」や古刹から伝わる貴重な刀が並びます。第3室ではオリジナルグッズの販売が行われ、訪れた人が思い出に残るアイテムを手に入れることができます。
拝観料は1,500円で、小学生以下は無料です。展示期間中は臨時送迎バスも運行され、多くの方が訪れることを期待しています。
最後に
この特別展は、刀剣だけでなく、歴史や文化をも感じられる貴重な体験です。中今という時代に生きる私たちが、先人たちの思いを受け継ぎ、未来に思いを馳せる機会にもなるでしょう。ぜひ、石上神宮で新たな歴史の1ページを体験し、深い感動を味わってみてください。