クオンタムソリューションズがウェブ3時代の新作GYEE 2.0を開発開始

クオンタムソリューションズが新たに開発するGYEE 2.0

2025年3月31日、クオンタムソリューションズ株式会社（東証コード 2338）が、人気ゲーム「GYEE」シリーズの進化版「GYEE 2.0」の開発を正式に開始したことを発表しました。この新作は、Web 2.0とWeb 3.0の技術を融合させ、革新的なゲーム体験を提供することを目指しています。

世界のゲーム市場の動向

ゲーム市場は年々成長を続けており、特に「多文化（Multiculturalism）」をテーマにしたゲームの需要は急増しています。NEWZOOのレポートによると、2023年の世界ゲーム市場の売上は30兆円を超え、2027年には42兆円に達すると予測されていますこれは年平均9.2％の成長を示しており、その中でもLGBTQ+関連のゲームが注目を集めています。Statistaの調査では、LGBTQ+のゲームプレイヤーは7%を占め、過去5年間で関連ゲーム数は240%も増加しています。しかし高品質なタイトルはまだ限られており、この市場には大きな可能性が残されています。

GYEEの独自性と成功

2019年に登場したGYEEは、これまでの市場の隙間を埋める存在として、多様性を重視した3Dゲームを展開しました。本作は『陰陽師』からインスパイアを受けつつ、魅力的なキャラクター設定や深いストーリー展開により、プレイヤーに強い帰属感を提供してきました。これまでの累計売上は7.6億円を超えており、登録ユーザー数は150万人を突破しています。特にアクティブユーザーは1000万人に達するなど、その人気は広がり続けています。

GYEE 2.0の開発計画

GYEE 2.0では、以下の3つの戦略的アップグレードが施されます。

1. ゲーム体験の向上：インタラクションの強化やストーリーの拡張、多様なプレイスタイルを導入。
2. グローバル市場の拡大：コミュニティ運営を強化し、異業種コラボを通じて市場浸透率を向上させる。
3. Web3技術の導入：ブロックチェーン技術を活用し、プレイヤーが所有するデジタル資産を生成。NFTを取り入れることで、持続可能なゲーム経済を構築します。

Web 2.0とWeb 3.0の融合

GYEE 2.0では、UGC（ユーザー生成コンテンツ）を取り入れ、プレイヤーが自らコンテンツを作成する自由度を高めます。また、Web 3.0の特性を活用し、プレイヤーがゲーム内の資産を所有できる環境を整えます。これにより、NFT取引やプレイトゥーン（Play-to-Earn）といった新しい経済モデルを導入し、ゲーム内アイテムに実際の価値をもたらすことを目指します。現在成功を収めているブロックチェーンゲーム「The Sandbox」のモデルを参考に、GYEE 2.0は独自の収益モデルを開発します。

クオンタムソリューションズについて

クオンタムソリューションズ株式会社は、1999年に設立されたAI企業で、東京に本社を置いています。企業向けにAIソリューションを提供し、ゲームやエンターテイメント分野でもその着実な成長を見せています。今回のGYEE 2.0開発は、同社の革新性と将来性の象徴とも言えるでしょう。

GYEE 2.0の開発に期待が高まる中、多文化ゲームニーズに応じた新たな成長点の創出が待たれます。