ゲーミフィケーションを活用した「CXのあいうえお」
株式会社セガ エックスディー(セガXD)は、2025年1月30日に「CXのあいうえおⓇ」という新たなCXデザイン・体験設計フレームワークを発表します。このフレームワークは、ゲーム開発で培った技術を基に、生活者の心を動かす体験を設計するものです。
「CXのあいうえお」は、プロダクトの目的を探る「WHY」、提供すべきプロダクト・体験を定義する「WHAT」、実現方法を考える「HOW」という三つの設計プロセスを、各段階で活用できるように設計されています。これにより、企業は具体的な体験設計を進めていくことができます。
心を動かす技術
このフレームワークの魅力は、ゲーミフィケーションの要素を取り入れている点です。人々が思わず「ついやってしまう」ような魅力的な体験を生み出すため、9つの欲求を基にした「Oボード」という体験設計手法を利用しています。このアプローチは、ゲームの楽しさを非ゲーム分野にも応用することで、人々を引きつけることが可能です。
この手法を用いることで、「CXのあいうえお」は様々な商品やサービスの体験設計にも応用できるため、広く活用されることが期待されています。セガXDはこのフレームワークを、企業や社会の課題解決の手段として位置づけています。
ゲーミフィケーションカードの活用
さらに、セガXDはこのフレームワークを学び、実際に活用するための「ゲーミフィケーションカード」も発表しました。このカードは、人間の本質的な欲求を9つに分類し、それに基づく101種類の体験設計手法をイラストで視覚的に理解できるようになっています。今後、セガXD自身のサービス提供において、このカードを活用していく計画です。
まとめ
これまでも多くの非ゲーム分野でCXデザインが行われてきましたが、心を動かす体験づくりがなされていない例も見られます。セガXDの「CXのあいうえお」は、ゲームの力を利用して企業の課題を解決する新しい手法として注目されます。これからの体験設計にどのように影響を与えるのか、今後の展開に期待が高まります。
この新しいフレームワークは、ただの理論にとどまらず、実際に企業が適用しやすい具体的な手法として、多くのビジネスシーンでの活用が見込まれます。セガXDの挑戦を通じて、ゲームとビジネスが交わる未来が待ち遠しいです。