アイザック、分社化でさらなる成長を目指す
アイザック株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 和希)は、既存事業の分社化を推進し、企業の成長を加速させる新戦略を発表しました。この取り組みの第一弾として、Aimy株式会社が設立され、AIパートナー事業に特化した新しいビジョンが描かれています。
分社化の背景
アイザックは「世の中を、実験しよう。」をミッションに掲げてきました。この効率的な拡張を目指す中、既存の組織体制が事業の成長に追いついていないという課題が生じていました。売上高が55億円、正社員数93名(業務委託を含めると300名規模)に達し、創業10周年の節目を迎えた現在、迅速かつ柔軟な意思決定を行うことが必要となったのです。
分社化は各グループ会社へ権限を委譲し、より独立した意思決定を促進することで、アイザックグループ全体の価値創造を目指しています。これにより、単なる企業間の協力を超えた、より有機的な相互作用が生まれると期待されています。
分社化の詳細
2025年上期に向けて、アイザックは複数の事業を分社化し、その中で独自の専門性や事業モデルを追求する計画を立てています。この新制度では、以下のような環境が整えられる予定です。
- - 独立した意思決定権限:経営裁量を各CXOに付与し、迅速な形での意思決定が可能
- - 還元制度の充実:企業価値の向上に応じたファントムストックや利益に基づくインセンティブの提供
- - 挑戦し続けられる環境:成功だけでなく失敗も受け入れ、いつでも新たなチャレンジが可能な場の提供
- - グループ資源の活用:人材や開発ツールなど、経営資源が自由に使用できるフレームワークの構築
このような体制下で、各グループ会社が自らのアイデンティティを発揮しつつ、アイザックグループ全体の成長を促進することが狙いです。
Aimy株式会社について
Aimy株式会社は、個人のAIキャラクターを創ることで新たなエンターテインメント体験を提供する事業を展開しています。2022年1/31に本格運営を開始し、すでにユーザー数は10万人を突破。これまでのソーシャルゲームとは一線を画す、ユーザーの性格に応じたパーソナライズされた対話が特徴です。独立したキャラクター制作機能とコミュニティの構築を通じて、競争が激化するバーチャルキャラクター市場において強い存在感を示しています。
代表の平野周氏は「迅速かつ大胆な意思決定を行い、1年後にはAimyでの生活がより充実していると振り返られる未来を目指す」と明言しています。これからは、より多様なプラットフォームを活用し、ユーザー数100万を目標にプロダクトの改良と新しい機能の追加を行っていく予定です。
今後の展開
アイザックグループは2030年末までに年間営業利益100億円を目指し、役員数100名の達成を目標に掲げています。また、毎年利益の20%以上を新規事業に再投資する方針も打ち出しています。新たな経営人材の募集も始まり、多様な分野からの挑戦者を受け入れて、将来の成長基盤を築いていきます。また、コーポレートサイトのリニューアルも計画しており、各グループ会社の独自性を強調する方向性が示されています。
終わりに
分社化による新しい一歩を踏み出したアイザックは、全ての挑戦者とそのオーナーシップを共有したいと考えています。この挑戦が、アイザックグループにおける「世の中を、実験しよう。」の理念をより強固なものにするでしょう。今後の展開により、事業も文化も、全て新たな光を浴びることが期待されます。