静岡市とヒューマンアカデミーがデジタル人材育成で連携

教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社が運営する総合学園ヒューマンアカデミー静岡校が、静岡市との間で「デジタルを活用した人づくり及び新たな産業の集積に関する連携協定」を締結しました。この協定は、デジタル人材の育成と地域産業の発展を促進するためのものです。

連携協定の目的

静岡市は、人口減少という深刻な問題に直面しています。政府の試算によれば、2050年には人口が50万人を下回る可能性があると言われています。特に、デジタル人材の流出が顕著で、その約4割が卒業後に首都圏に移住してしまう状況です。そこで、静岡市はデジタル関連企業の集積を目指し、若者の流出を防ぐための取り組みを強化することになりました。

ヒューマンアカデミーは、教育事業での40年の実績を基に、静岡市のデジタル人材育成に貢献することを目指します。この新たな連携により、未来型のデジタルクリエイターの育成を進め、地方での就業機会を増やすことを目指しています。

実施される取り組み

この協定に基づいて、具体的には以下のような取り組みが展開される予定です。
1. デジタル人材育成プログラムの提供
ヒューマンアカデミーは、ゲームプログラマー、CGデザイナー、イラストレーター等、様々な職種に向けた業界最先端の教育を提供します。
デジタルエンタテインメント産業に必要なスキルを学びながら、地元での就職を果たせるよう支援します。

2. 最新動向の共有
デジタルエンタテインメント産業の最新情報を継続的に収集し、静岡市と共有することで、地域のニーズに即した人材育成を行います。
このような情報の共有は、地域企業の発展にも寄与することが期待されます。

ヒューマンアカデミーの教育理念

ヒューマンアカデミーは「なりたい自分になる」を理念に、多岐にわたる学びの機会を提供しています。ゲームカレッジやITカレッジなど、多様な専門カリキュラムを展開し、業界で求められるスキルを身につけられる環境を整えています。各カレッジでは、現役のプロによる授業も行われており、実践的なスキルを早期に身につけることが可能です。

地域とともに歩む

今回の連携協定は、単なる教育機関と地方自治体の取り組みにとどまらず、地域とともに新しい価値を創造するものです。
静岡市が抱える人口減少という課題に対して、この取り組みがどのような影響を与えるかが今後注目されます。
この協定の成立が、静岡市内におけるデジタルエンタテインメント産業の集積のさらなる発展につながることを期待しましょう。

ヒューマンアカデミーの教育事業は、地域に根付いた次世代の人材育成を通じて、静岡市が新たなデジタル産業の拠点となるための一助となることでしょう。