北海道初開催の参加型社会貢献ゲーム『PicTrée』が成果報告を実施

参加型社会貢献ゲーム『PicTrée』の成功報告

2025年冬、北海道の知事、鈴木直道氏が特別に『PicTrée（ピクトレ）』を展開した報告を受けました。このゲームは、Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.（DEA）が開発したもので、社会貢献を実現する遊びが生まれた背景や意義について触れていきます。

『PicTrée』とは何か？

『PicTrée』は、スマートフォンを用いて電柱やマンホールなどのインフラ設備を撮影し、チームでその数や距離を競い合う無料のゲームです。このゲームは、地域のインフラ保全や観光振興を目指し、多くのステークホルダーから支援を受けてきました。参加者は普段は意識しないインフラを身近に感じ、楽しみながら地域貢献を果たす仕組みです。

成果の概要

吉田直人氏（DEAの創設者兼CEO）と鬼頭和希氏（Growth Ring Grid Pte. Ltd.のCEO）は、2025年7月から10月にかけて北海道で実施された『ピクトレまちバトル in 北海道 2025夏』の成果を報告しました。

約73万本の電柱が撮影された結果、数多くの市民の協力が得られました。吉田氏は「この成果は、地域の企業や住民と結びつき、新しい旅のスタイルを生み出す一助となった」と強調しました。特に、道外から訪れた参加者も多く「電柱を撮る旅行」という新たな流れが生まれたことが特徴です。

電力会社との関係

一方、鬼頭氏は電力インフラの現状について述べました。現在日本全国には約3600万本の電柱が存在し、その管理には膨大なコストが掛かります。彼は「ピクトレを通じて、個人が取組を楽しみつつ、電柱の点検に参加できる環境が必要です」と述べ、仕組みがもたらす効率性に自信を示しました。

知事の感想

鈴木知事もこの報告を受け、「ゲームを通じた社会的課題へのアプローチは非常に意義深い」と賛意を表しました。北海道は広大な地域であり、管理には多くのリソースが求められますが、市民の協力によってこのような成果が現れたことは特筆すべき事実です。

「来年以降もぜひ挑戦を続けてほしい」と知事はさらなる連携を望む発言も残しました。

官民連携の重要性

この一件は、官民が協力し合う背景があってこそ成し得た成果であり、地域課題解決のための新しい試みが確固たる位置を占めることが期待されています。構造的な問題をゲームを通じて解決することの意味深さ、楽しさを引き出し、さらなる成長を見込む挑戦へとつなげていくことが求められています。

今後の『PicTrée』の展開に目が離せません。