メタバース研究所、CEDEC2025での新しい試み
クラスター株式会社が運営する国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を支える研究機関、クラスターメタバース研究所が、2025年に開催される「コンピュータエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス2025(CEDEC2025)」で、AIエージェントを活用した新たなチュートリアル手法を紹介します。
本セッションでは、柳川光理氏、廣井裕一氏、小倉邦彦氏の3名が登壇し、60分の講演を行います。このセッションのタイトルは『プレイヤーの好奇心が導くチュートリアル:メタバースが描き出すAIエージェントによる新しいゲームの姿』です。特に注目されるのは、従来のマニュアル型チュートリアルを超えた「好奇心主導型チュートリアル」です。
新しいチュートリアルアプローチ
好奇心主導型チュートリアルは、プレイヤーの自然な興味を基に、音声対話AIエージェントが柔軟に情報を提供し、ナビゲートする新しい形の学習体験を提供します。従来の固定された選択肢に縛られず、プレイヤーは自分の興味を出発点として、バーチャル世界を自由に探索できるようになります。
例えば、プレイヤーが「この建物は何?」や「あの場所にはどうやって行くの?」と尋ねると、AIエージェントが迅速かつ正確に情報を提供します。この新しい方式により、プレイヤーの探索行動が促進され、エンゲージメントの向上が期待されます。また、この手法に基づく実験データを用いて、ゲームデザインにおける新たな可能性を実証することも目指しています。
参加者に期待される知見
本セッションでは、ゲスト参加者は多様な知見を得ることができます。具体的には、AIエージェントを活用したチュートリアルがどのようにプレイヤーの動機や行動を変えるかの理解が深まることでしょう。また、AIエージェントならではのキャラクターデザインや、実証実験を通じて得たデータの解析手法についての詳細も紹介される予定です。これにより、次世代のゲームデザインの方向性を考えるうえでの貴重なインスピレーションを得ることができるでしょう。
講演者情報
講演者たちは、メタバース研究所のリサーチエンジニアやシニアリサーチサイエンティスト、デザイナーなど、各分野での専門家たちです。特に、共同研究開発者の平木剛史氏は、その知見を活かし、AIエージェントの設計および開発において重要な役割を果たしています。講演後には質疑応答の時間も設けられており、参加者が直接講演者に疑問をぶつける機会もあります。
CEDEC2025の概要
CEDEC2025は、2025年7月22日から24日まで神奈川県横浜市で開催予定で、多様なセッションが行われます。このカンファレンスは、ゲーム開発者にとっての知識の宝庫であり、最新技術やトレンドを学ぶ重要な場です。参加方法には現地受講やオンライン参加があり、詳細は公式サイトで確認できます。セッション受講にはチケットが必要なため、興味がある方は早めの申し込みをおすすめします。
クラスター株式会社について
クラスター株式会社は、バーチャル空間でのイベント体験を提供するメタバースプラットフォームを展開しており、音楽ライブやゲームイベントをリアルタイムで楽しむことができます。その取り組みは、多くの人々に新しい形のエンターテインメントを届けることを目指しています。メタバースの未来を切り拓くクラスターの新たな試みに、目が離せません。