新たな採用手法、Robloxを活用したバーチャル説明会の全貌
はじめに
大阪のトゥモローゲート株式会社が、ゲームプラットフォーム「Roblox」を活用した新しい採用手法を発表しました。この取り組みは、内定辞退率や離職率が高まる中で、特にZ世代(1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代)の採用課題を解決するためのものです。2025年卒業生の内定辞退率は63.8%を記録しており、中小企業はこれに苦しむ傾向が強いです。トゥモローゲートは、このような課題に立ち向かうべく、新たな採用のアプローチを模索しています。
バーチャル採用の背景
Z世代の学生は、企業文化や雰囲気を直に感じることを重視しています。従来のオンライン説明会では、画面越しでは伝えにくい企業の魅力があり、参加者との双方向コミュニケーションが難しいという課題が指摘されています。トゥモローゲートはこの課題を克服するために、従来の説明会に代わる「バーチャル採用説明会」を導入しました。これにより、参加者は実際に企業のバーチャルオフィスを体験し、社員と交流することが可能です。
Robloxの特徴とその利点
Robloxは、全世界で月間3.8億人以上のアクティブユーザーを抱え、日本でも2024年にユーザーが前年比56%増加すると予測されています。このプラットフォームは、スマートフォンやPCからアクセスでき、特別な機材が不要で、誰でも手軽に参加できるのが魅力です。バーチャルオフィス内では、参加者がアバターを通じて自由に移動し、他の参加者や社員とのリアルタイムでのコミュニケーションが可能で、より没入感のある体験が実現されています。
バーチャル説明会の具体的な内容
このバーチャル採用説明会では、参加者は企業の理念やサービス内容を、実際に体験しながら学ぶことができます。トゥモローゲートのオフィスを忠実に再現した空間内では、参加者同士がアバターを通じて交流でき、企業文化を「体感」することが可能です。また、タイムアタック形式のゲームが実装され、楽しく職場環境に親しむこともできるのです。この形式は、参加者が企業に対してより深い理解を持つ手助けをします。
取り組みの意義
トゥモローゲートがこの新しい形の採用手法を導入することで、全国どこからでも参加可能な説明会が実現し、地理的な制約が解消されます。参加者は企業文化や価値観を体感できるため、記憶に残りやすく、興味を引く効果も期待されます。さらに、Z世代にとって自然なデジタルチャネルでの接点を確保することにも寄与し、新しい時代の企業戦略を考える上でのモデルケースとなる可能性を秘めています。
今後の展開
トゥモローゲートは、2025年7月14日に発表会・体験会を開催し、経営者や役員層に向けて今回の取り組みを紹介します。この発表会では、Robloxを活用した企業ブランディング戦略や採用・CSR・ブランディングの在り方を議論し、バーチャル空間が持つ可能性を掘り下げます。
まとめ
この新しい採用手法は、Z世代のニーズに応え、企業が直面する採用課題を解決するための新たなアプローチそのものです。トゥモローゲートとMeta Osakaが作り出すRoblox内のバーチャルオフィスは、企業が未来に向けてどのように進化していくかの一つの指針となるでしょう。バーチャル採用の形が一般的になる日もそう遠くないのかもしれません。
興味のある方は、ぜひ参加申し込みをしてみてください。新しい企業の価値を「体験」として感じることができる機会です!