スマホゲーム出展の新たな潮流を探る!
株式会社スパイスマートが行った最新の分析を元に、2023年と2024年に開催されるコミックマーケット(通称:コミケ)の企業ブースにおけるスマホゲームの出展動向をご紹介します。本調査では75の事例と49タイトルを対象に、企業がどのような施策を展開しているかを詳細に分析しました。
調査内容と背景
コミケは日本のオタク文化を象徴するイベントで、多くの企業がブースを出展し、自身のゲームタイトルをアピールします。特にスマホゲームは、キャラクターやストーリーの魅力を強調する傾向があり、来場者を惹きつけるための様々な手段が模索されています。今回の調査では、特に以下の4つのトレンドが注目されました。
1. コスプレイヤーを活用したPR施策の拡大
調査によると、企業ブースの26.7%がコスプレイヤーを起用しており、これは以前のセールスランキングに基づく数値よりも高い結果です。特に、ゲームキャラクターを模したコスプレイヤーが来場者と触れ合うことで、ゲームの世界観をリアルに体験させる施策が実施されています。たとえば、『レスレリアーナのアトリエ』では、公式コスプレイヤーによるフォトセッションが行われ、来場者が特定のハッシュタグを使用して投稿することで限定アイテムを獲得できるキャンペーンが展開されました。
2. SNSを活用した施策の実施
SNSとの連動も重要なトレンドです。例えば、ゲーム『鳴潮』では、来場できなかった人も楽しめるように、フォロー&リポストキャンペーンを実施し、オンライン上でもファンが参加できるイベントを開催しました。この施策により、多くのフォロワーを獲得し、ゲームへの関心を高めることに成功しました。
3. 事前登録キャンペーンの充実
事前登録を行っているタイトルでもブースを設ける動きが見られます。来場者に試遊を提供しつつ、事前登録を促進する施策を展開することで、現場の盛り上がりを作り出しています。このようなアプローチの中でも、限定ノベルティを配布することで、来場者の来場動機を強化しています。
4. 現地体験型イベントの充実
なお、参加型のイベントも増加しています。例えば、『IdentityV』では、声優のボイス付きでゲーム内のキャラクターと対話が可能なエリアを設置し、その場での体験を通じてファンを惹きつけていました。こうした体験型のイベントは、ゲームの世界にのめり込む機会を提供し、参加者の記憶に残る体験を実現しています。
今後の展望
これらのトレンドは、今後のスマホゲーム企業の出展方針に大きな影響を与えるでしょう。スパイスマートは、これからも市場の動向を注視し、企業がどのような施策を行っていくのかを追っていく所存です。私たちは分析データを活用して、企業のマーケティング戦略や市場トレンドを可視化し、その実践を支援していきます。
詳しい調査結果や各タイトルの具体的な事例は、スパイスマートが提供するLIVEOPSIS会員向けに配信されています。スマホゲーム市場に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。