Epic Games、Unreal Engine 6の未来を発表
Epic Gamesは、「Unreal Fest Chicago 2026」の基調講演「State of Unreal 2026」において、次世代のゲーム開発プラットフォーム「Unreal Engine 6(UE6)」の詳細を発表しました。この新しいエンジンは、これまでのUnreal Engine 5と「Unreal Editor for Fortnite」を融合させ、より多様なゲーム開発を実現することを目指しています。
UE6の目指す未来
UE6の大きな特徴は、デベロッパーが様々なゲームを一つのエンジンで開発し、各種プラットフォームやフォートナイト内で展開できる点です。Epic Gamesの開発チームリーダーであるMarcus Wassmer氏は、「UE4ではエンジンのアクセスが広がり、UE5ではワールド構築の手法が変革されました。そして、UE6ではリリースの方法や運用の仕方を進化させることを目指しています」とコメントしています。
今後2年間にかけて、現在のUE5とフォートナイト専用のエディターを統合し、一つの製品として提供する計画が進行しています。その早期アクセス版は2027年末にリリース予定、正式版はその12〜18か月後を見据えています。
ゲームプレイの新しいプログラミングモデル
UE6ではゲームプレイのプログラミングに新たなモデル「Verse」が導入されます。これはC++をトランザクション化したもので、開発がよりシンプルになることを目的としています。これにより、多くの貢献者による大規模なライブ体験の構築が可能となります。
また、オープンスタンダードを通して、ゲームやエコシステム、エンジン間でのデータやコードの移動と相互運用が可能になります。これにより、大規模なデベロッパー間のコラボレーションが促進されることでしょう。
開発の効率化と生産性向上
UE6では、開発パイプラインの効率化にも注力しており、モデルコンテキストプロトコル(MCP)やAIツールとの統合が進められています。これにより、チームは手作業から解放され、クリエイティブでテクニカルなタスクに専念できる環境が整います。
Lore:新しいバージョン管理システム
さらに、EPICは新しい次世代バージョン管理システム「Lore」も発表しています。Loreはオープンソースとして提供されるもので、ソースコードとバイナリアセットの両方を効果的に管理することが可能です。これにより、デベロッパーとアーティストはより良いコラボレーションができるようになります。
フォートナイトの成長
フォートナイトは、Unreal Engineのエコシステム内でも注目の存在です。最近、UEFNのリリース以来、開発者に支払われた額が10億米ドルを超えたことが発表されました。今年はさらに、イテレーション時間を平均40%短縮や、新しいシステムの導入が進められています。
加えて、フォートナイトは「ザ・シンプソンズ」などの人気IPを導入することで、プレイヤーのエンゲージメントを増加させています。今年も、さらなる新コンテンツが期待されます。
Epic Games Storeの動向
Epic Games Storeにおいては、現在3,000以上のパートナーから6,000以上のゲームが提供されています。2025年には、サードパーティ製PCゲームにおけるプレイヤーの支出が57%増加し、過去最高の4億米ドルを記録しています。これに伴い、ストアの新機能も強化され、プレイヤーの体験向上が図られています。
次世代の技術体験を目指して
最後に、Epic Gamesは「Unreal Fest Tokyo 2026」を2026年11月に開催すると発表しました。これはUnreal Engineに関する最新情報や成功事例を紹介する重要なイベントで、さまざまな業界からのクリエイターが集まります。参加者同士の交流を通じて、意見やアイデアを共有する機会も提供されます。最新のアプローチを体験できるこのイベントに、ぜひ多くの方に参加していただきたいです。
Epic Gamesの今後の展開とともに、Unreal Engine 6がどのようにゲーム開発の未来を変えるのか、大いに期待が寄せられます。