働きかけと学びの場
2025年1月26日、海老名市立中央図書館で『よるの むしのね ずかん』ワークショップが開催されました。このイベントには、小学生とその保護者を含む29名の家族が参加し、虫の鳴き声を題材に“聞こえること”の大切さを学びました。高齢化に伴い、特に高い音が聞こえにくくなる老人性難聴についての啓発も重視され、参加者たちは楽しみながらその影響を理解しました。
このワークショップでは、簡易的な“きこえチェック”が行えるコンテンツ『よるの むしのね ずかん』を通じ、虫の鳴き声を楽しみながら音が伝わる原理を体験しました。嗅覚よりも耳の感覚が重要になる場面は多くあり、実際に音の振動実験を行うことで、鳴き声の理解と音の仕組みが楽しく学べる機会となりました。
ワークショップの内容
当日は、音の伝わり方を視覚化する実験装置が用意され、犬の鳴き声や電話の呼び出し音などに合わせて振動する塩の様子を見ることができました。この実験では、参加者たちは音の大きさや特徴に応じて塩の振動が変わることを体験し、電話音に反応して振動が激しくなると歓声を上げる子供たちの姿が印象的でした。
また、虫の鳴き声を表現するワークでは、各自がエンマコオロギやスズムシの鳴き声を創作し、かるたを通じてその音をビジュアル化しました。参加者の中には、自分が表現した鳴き声が思い出の一つとしてお父さんのいびきに似ていると語る子供もおり、想像力豊かな表現に場が和みました。
さらに、鳴き声を聞き分けて虫の名前を当てる「むしのねクイズ」も行われ、参加者は耳を澄ませて真剣に挑みました。全問正解の家族もいた一方、”パパは虫の声が聞こえないの?”と不思議がる子供たちの様子もあり、世代間の違いが浮き彫りになる場面もありました。
受けた反響と今後の展望
イベント終了後のアンケートでは、「音の振動実験が楽しく、虫の鳴き声を特別に感じられた」といった声が寄せられました。「普段耳にしない音を体験でき、家族でのコミュニケーションも深まった」との感想もあり、親子での学びの場としての成功を収めました。
眼鏡市場は今後、静岡県内外でさらに多くのワークショップを開催し、地域の人々と共に“聞こえること”の重要性を広めていくことを目指しています。保護者と子供たちが共に学び、楽しむ時間が確保されることで、耳や音に対する理解が広がり、コミュニケーションを豊かにすることを願っています。うとうとしたり驚いたり、様々な表情で参加した子供たちの姿は、耳の健康とその大切さを考える良い機会となったと言えるでしょう。