2025年10月、スペインのバルセロナにて、インディーゲームインキュベーションプログラム「GameBCN」におけるDemo Dayが開催されました。このイベントでは、日本の育成事例や参加クリエイターの成果が紹介され、特に株式会社マーベラスが運営する「iGi indie Game incubator」からの取り組みが注目を集めました。
「GameBCN」は設立10周年を迎え、同時に「iGi」も5周年を記念しています。コラボレーションを通じて、両プログラムはこれまでの軌跡を振り返るとともに、未来に向けた国際的な連携を構築する重要な機会となりました。特に、同プログラムに参加しているNanbuWorksが自らの開発中タイトル「THE LAND OF SEIDR」について行ったピッチプレゼンテーションは、来場者から高い関心を集めました。
さらに、同時期に行われた「BCN Game Fest」では、NanbuWorksの作品に加えて、GameBCNによって選出された「創風」参加チームのCobblesが「Wander in Wonder」を出展しました。この展示により、Cobblesは「Most Innovative」部門のファイナリストに選ばれ、日本のクリエイターが海外の舞台で評価される成果を都度確認することができました。
次の展望として、「iGi」は2025年10月25日に神戸で開催されるイベント「神戸ゲームラビリンス2025」への出展を予定しています。このイベントは、国内のプレイヤーや関係者との交流を目指し、海外での成功をもとに新たな作品を展示する絶好の機会です。さらに、10月28日には第6期についての説明会も開催予定で、クリエイターたちが日本における新たなステージに挑むための準備を進めています。
「iGi indie Game incubator」は日本におけるインディーゲームの育成を目的としたプログラムであり、特に個人や小チームが独立してスタジオを設立する支援に力を入れています。このプログラムを通じて、多くのクリエイターが新しいアイデアを持つゲーム作品を世に送り出す準備を整えているのです。2025年度の第6期は競争が激しく、応募期間も設けられています。
一方で「創風」は、日本のゲーム産業の持続的な成長を目指すものであり、クリエイターやスタートアップ企業の支援を行っています。これにより、日本のゲームが海外市場により進出するための重要なサポートがなされています。
今回の海外での成果発表は、日本と欧州ゲームシーンをつなぐ国際的な協働の成果を象徴しており、日本のインディーゲームが新たな可能性を抱えて発展する瞬間を迎えました。これからも両プログラムの動向から目が離せません。日本のゲーム業界がどのように進化し、世界市場に挑んでいくのか、引き続き注視していきましょう。