2024年スマホゲーム市場はパズルゲームが席巻、ランキング動向を分析

2024年スマホゲーム市場における動向

株式会社スパイスマートの最新調査によると、2024年のスマホゲーム市場では、特にパズルゲームが注目を集めていることが明らかになりました。

調査の目的と概要

この調査は、2024年のフリーランキングにおける上位タイトルの特徴を分析することを目的としています。調査期間は2024年の1月から12月までの1年間。対象とするのは、フリーランキングの20位以内に3回以上ランクインした21タイトルです。この中から、ゲームのジャンル、システム、プロモーション手法について詳細な分析が行われました。

フリーランキングの分析結果

調査の結果、フリーランキング上位の66.7%がカジュアルゲームであったことが判明しました。カジュアルゲームは簡単な操作と短時間で楽しめる点が特徴であり、新規ユーザーの獲得が容易です。このため、あらゆるジャンルの中でも上位にランクインしやすい傾向があります。

パズルゲームの優位性

さらに詳しくジャンル別に見ると、21作中11作、つまり52.4%がパズルゲームであることがわかりました。パズルゲームは、シンプルでありながらも中毒性が高く、また広告収益モデルとの相性も良いことから、多くのユーザーが定期的にプレイし続ける仕組みを提供しています。このため、高いランキング順位を維持していると考えられます。

売上との相関関係

興味深いことに、フリーランキング上位に位置する作品の47.6%は、2024年の月間セールスランキングのトップ200にも入った経験があります。フリーランキングでの上位表示は、ユーザーがダウンロードしやすくなるため、プレイヤーの母数が増えることに繋がります。特に、課金要素が含まれるゲームは、この傾向が顕著です。

スマホゲーム市場の未来

スパイスマートは、スマホゲーム市場のリサーチやコンサルティングに特化した会社で、日本だけでなくアジアや米国市場に向けた調査も行っています。特に、運営ソリューション『LIVEOPSIS』を用いたデータ分析や、IPコラボレーションに向けた事業展開を進めており、業界におけるプレゼンスを高めています。これからも市場動向の変化を注視し、最新の情報をお届けしていく予定です。