ローム新ハイサイドIPD
2025-07-31 09:37:23

自動車の未来を支える!ロームの新ハイサイドIPD「BV1HBxxxシリーズ」

自動車の未来を支える!ロームの新ハイサイドIPD「BV1HBxxxシリーズ」



ローム株式会社が、自動車のボディ系アプリケーション向けに最適化された新しいハイサイドIPD「BV1HBxxxシリーズ」を発表しました。この新製品は、過電力供給などによるシステム保護に特化し、ゾーンECU化が進む現代の自動車において重要な役割を果たしています。

ハイサイドIPDとは?



ハイサイドIPD(Intelligent Power Device)は、電子回路のオン/オフ制御を行い、異常時には電気的破壊から回路を保護する機能を持つデバイスです。従来のメカヒューズと異なり、機械的な接点がないため、長寿命かつ高信頼性を備えています。ロームの新シリーズは、これらの特性に加え、高い容量負荷駆動能力を兼ね備えています。

新製品の特長



新シリーズは、オン抵抗値の異なる6つのバリエーションを取りそろえ、全機種が車載信頼性規格AEC-Q100に準拠しています。これにより、高い信頼性を確保し、自動車の安全性と効率性を向上させています。また、ローム独自のプロセス技術によって、低オン抵抗と高エネルギー耐量を両立させており、安全で効率的なシステム設計を可能にしています。

さらに、業界最高水準の電流センス機能(±5%)を搭載しており、出力負荷へのハーネス保護に効果を発揮します。パッケージは小型で放熱性にも優れたHTSOP-J8を採用し、高い汎用性を実現しています。

ゾーンECU化の背景



昨日までの自動車技術は、従来のメカヒューズに頼ることが多く、機能安全の観点では課題がありました。しかし、近年、自動運転や電気自動車(EV)の進化に伴い、自動車の電子制御はますます高度化しています。これにより、電子的な保護の重要性が高まり、ゾーン単位での電子制御が求められるようになりました。

ゾーンECUでは、多数の負荷を一括で制御する必要があり、従来のIPDでは容量負荷の駆動能力が不足していました。新しくリリースされた「BV1HBxxxシリーズ」は、その課題を克服し、低オン抵抗や高エネルギー耐量を備えつつ、容量駆動能力を大幅に向上させました。

量産開始と購入情報



このハイサイドIPDは、2025年6月から月産20万個の体制で量産を開始します。また、インターネットでの販売も予定しており、チップワンストップやコアスタッフオンラインなどから購入できるようになります。サンプル価格は600円(税抜)となっています。

まとめ



ロームは今後も、高信頼・高性能のデバイスを開発し、自動車の安全性や省電力化に貢献し続ける姿勢を持っています。「BV1HBxxxシリーズ」は、その一環として、先進の自動車電子技術の成長を支える重要な製品です。自動車業界が直面する課題を解決するため、ロームの革新に期待が寄せられます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

関連リンク

サードペディア百科事典: ローム ハイサイドIPD ゾーンECU

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。