大容量データ対応の新APIサービス『OrdinalX』とは
円ポイント株式会社は、NFT機能を容易にゲームやアプリに組み込むための新しいAPIサービス『OrdinalX(オーディナルエックス)』を発表しました。このサービスは、NFT導入に伴う複雑さや高い手数料を軽減し、さらに大容量データをブロックチェーンに直接保存できる機能を持っています。これにより、画像や音楽、動画、電子書籍など多様なコンテンツのNFT化が実現するのです。
NFT導入の課題解消
NFTは2020年に登場し、その後数年で新たな価値や経済圏の構築が期待されてきました。しかし、NFTの発行や取引は非常にcomplexであり、高額な手数料やデータ容量の制限があるため、導入が進まない状況が続いていました。円ポイント株式会社はこれらの課題を克服するため、『OrdinalX』を開発しました。これにより、様々な業界でのNFT導入が進むことが期待されています。
『OrdinalX』の特長
大容量データ対応
これまでのブロックチェーンは、数KBのデータしか保存できませんでしたが、『OrdinalX』では25MBまでの大容量データを直接保存可能です。この機能を活用することで、画像や動画などを直接NFT化でき、安全に保管できます。データが改ざんされる心配もなく、半永久的にデータを保持できる点は大きな利点です。
手数料の削減
他の一般的なブロックチェーンでは、NFTを発行する際に高額な手数料がかかるため、企業にとって大きな負担となっています。『OrdinalX』は、1MBのデータ発行に対する手数料を1円以下に抑え、運用コストを大幅に削減します。
ガス代不要
従来のNFT取引では、ユーザーが暗号通貨を用意し、ガス代を支払う必要がありました。しかし『OrdinalX』はAPIが自動的に必要なガス代を支払うため、利用者にとっての負担を軽減します。これにより、開発者は手数料計算に煩わされることなく、スムーズにサービスを運営できるようになります。
メールアドレス形式の送信
『OrdinalX』は世界初となるペイメール方式を採用し、長いブロックチェーンアドレスではなく、シンプルなメールアドレス形式でNFTを送付できる仕組みを提供しています。この技術は国際特許出願中です。
各業界への展開
『OrdinalX』は、ゲームだけでなく、アートや音楽など幅広い分野での活用が期待されています。特にゲームでは、NFTとして発行したアイテムやキャラクターをユーザー間で取引でき、所有権を明確にすることで、ゲーム外でも資産としての価値を持つことが可能となります。
ゲームの具体例
例えば、無料でプレイできるサバイバルクラフティングゲーム『Crafters Wild』では、ゲーム内での装備がブロックチェーン上に保存され、ユーザーは取引履歴を簡単に確認できます。これにより、プレイヤーが得たアイテムを外部マーケットで販売することも可能です。
アートや音楽の領域
クリエイターが自身の作品をブロックチェーンに登録することにより、オリジナルの芸術作品の履歴を証明できるようになり、希少性を持たせることができます。これにより、デジタルアートや音源もNFTとして完全な所有権のもとで取引できるようになります。
イベントでの活用
イベント参加者にはデジタルスタンプやNFTチケットが配布され、紙媒体に依存せずに参加証明やコレクション要素を提供できます。これにより、参加者は自分の思い出をデジタル形態で残すことが可能になります。
今後の展望
『OrdinalX』は、法定通貨に連動した暗号通貨「ステーブルコイン」との連携を計画しており、さらなる市場展開を見据えています。これにより、NFTの取引だけでなく、決済や金融領域への進出も目指します。
会社概要
円ポイント株式会社は、ITとブロックチェーン技術を駆使して幅広い分野でのサービスを提供しています。これからの時代に合わせた革新的かつ実用性の高いサービスを展開し、特許や共同研究を通じて技術の発展にも貢献していく予定です。
公式サイト:
円ポイント株式会社