個人のVTuberが挑む新たなeスポーツ大会の幕開け

個人のVTuberが主催するeスポーツ大会とは

個人勢VTuber「多喜翠星（たきすいせい）」が主催するeスポーツ大会『The Rust サバイバルゲームズ』が、現在進行中です。この大会は、過酷なサバイバルゲーム『Rust』を競技テーマとし、初心者から経験者まで誰もが参加できるオンラインイベントとして企画されています。多喜は、企業からの支援を受けず、一からすべてを自身の手でプロデュースするという前代未聞の試みに挑んでいます。

大会への挑戦の背景

多喜翠星は、eスポーツの新しい風を吹き込むべく、この大会を企画しました。彼が目指すのは、「プレイヤー同士が楽しむことができ、参加者にとっての大きな一歩となるような場所」です。しかし、知名度や情報発信力の不足、そして周囲からの無関心といった厳しい状況に直面していることも事実です。クラウドファンディングによる資金調達を試みましたが、現時点で支援者は集まっておらず、初期の運営計画は白紙に戻ってしまったとのことです。

にもかかわらず、多喜は「夢を諦めない」と再度プレスリリースを発表しました。この大会を通じて、誰もが主役になれる新しい舞台を作り出すことが彼の最大の目的です。多喜は、過去の辛い経験をもとに、他の人々に勇気を与えたいと考えています。

過去と未来

多喜自身の過去には、理不尽なパワハラを受け、適応障害を経て重度のうつ病を発症したという経験があります。この辛い経験を通じて、彼は「うつは甘えではないが、うつに甘えるのは間違いだ」と強く感じています。「世の中の理不尽をなくすため、できることをしていこう」との思いで、映像制作やイベント企画、VTuber活動に邁進してきました。

このような背景があるからこそ、『The Rust サバイバルゲームズ』を立ち上げる決意を固めたのです。多喜は大会を通じて、新たな出会いやつながりを生み出し、ゲームを通じて「楽しい」という気持ちを共有できる場所を作りたいと願っています。

大会の詳細と参加方法

大会は2026年3月21日（土）・22日（日）の開催予定で、今後も詳細が発表されていく予定です。参加は32チーム、計96名まで。参加方法は、公式のエントリーフォームからの申し込みとなり、期間は2025年12月31日までです。賞金はクラウドファンディングが失敗したため提供されませんが、誰もが参加しやすい形式を取っています。