札幌最大のゲームイベント「Sapporo Game Camp 2025」レポート
2025年10月、札幌市で開催された「Sapporo Game Camp 2025」(SGC2025)が盛況のうちに終了しました。本イベントは、札幌を拠点に活動するゲーム企業やクリエイターに焦点を当て、未来のゲーム産業を担う人材の育成を目指したものです。今回のSGC2025では、延べ1,900人もの来場者が集まり、札幌のゲーム業界の熱気を体感しました。
開催の背景と目的
本イベントは、株式会社セガ札幌スタジオを中心とした実行委員会が主催。札幌市と地元企業の協力のもと、4年目を迎えるSGCは、ゲームの制作やプレイを通じて、参加者が実践的なスキルを磨く場として定着しています。
大規模な参加者とプログラム
SGC2025のメインプログラム「Game Jam」には、プロのクリエイターや学生たちが参加し、20の即席チームに分かれて限られた時間内にゲーム制作に挑みました。今年のテーマは「カクチョウ」。参加者たちは個々の解釈を持ち寄り、斬新かつ多様な作品を生み出しました。プロから学びながら、学生たちはその情熱を形にする貴重な体験を得たようです。
トークセッションの充実
イベントの初日には、プロのクリエイターたちによるトークセッションが全10セッション行われました。約1,400人の参加者に向けて、業界の裏話や就職活動のアドバイスが共有され、会場は熱気に包まれました。特に注目されたのは基調講演で、ゲーム業界のレジェンドクリエイターとされた稲船敬二氏が登壇。視聴者に向けて、ゲーム開発にかける熱い思いを語りました。
プログラミングとCG講座
SGC2025では、セガの人気ゲーム『ぷよぷよ』のソースコードを用いたプログラミング講座も大盛況。参加した学生たちは、元プロプレイヤーのぴぽにあ選手から直接指導を受け、実践的なスキルを学んでいました。また、最終日には「初めてのCG講座」も開催され、多くの学生が3Dモデリングの基本を習得しました。講師の説明に真剣に耳を傾け、積極的に学ぼうとする姿が印象的でした。
eスポーツ大会と企業ブース
新たなプログラムとして、セガの次回作『ソニックランブル』をテーマにしたeスポーツ大会も行われました。この大会には、小学生から社会人まで約60名が参加し、激しい対戦を繰り広げました。また、企業ブースも展開され、札幌全体のゲーム企業との接点を持つ機会が提供され、業界への就職を希望する学生にとって貴重な場となりました。
参加者の声から感じた熱意
参加者たちからは、即興チームでのゲーム制作を通じた学びや、新たな仲間との出会いに対する感謝の声が多数寄せられました。「伝えることの難しさや達成感を得られた」、「新鮮な経験ができ、嬉しかった」といった感想から、参加者それぞれが大きな収穫を得たことが伺えます。
札幌のゲーム産業の未来へ
札幌市はゲーム関連企業が約70社も集まる「ゲームのまち」としての発展が著しく、今後も新たな挑戦が期待されています。札幌のゲームクリエイターの育成とエンタテインメントの振興を目指すSapporo Game Campの活動は、今後も継続されるとのことで、次回の総力を挙げた開催を楽しみにしたいです。
「Sapporo Game Camp 2025」は、されど「ゲームのまち・さっぽろ」としての更なる進化を遂げ、次世代のクリエイターを育むための重要なプラットフォームとなることでしょう。次回は2026年に開催が期待され、北海道全体のエンタメシーンについても目が離せません。