ゲームがつなぐ心の架け橋!Skyの特別授業が開催
2025年3月13日、東京の芝国際中学校にて、新たな教育の試みが行われました。それは、世界中で約2.7億人が楽しむゲーム『Sky 星を紡ぐ子どもたち』を題材にした特別授業です。この授業は、同ゲームを運営するthatgamecompany(以下TGC)が主催し、学生たちに「争いのないゲームデザイン」を通じて平和教育を伝えるものでした。
特別授業の内容と目的
授業のタイトルは『言葉を超えてつながる多様性と優しさを育むゲームデザイン』と題され、芝国際中学校の2年生を対象に実施されました。TGCのブランド・マーケティング・アソシエイトである藤原未歩さんと木全小春さんが講師として参加し、ゲームのシステムやデザインについての授業を行いました。
特別授業では、まず『Sky』の特徴について解説。プレイヤー同士が言葉を介さずに感情を伝え合う「エモートシステム」や、安心して交流できるデザインがどのように「優しさ」を育むのかを学びました。その中で、一方通行ではなく、お互いに響き合うコミュニケーションの重要性が強調されました。生徒たちは、ゲームを媒介にした新しい交流の形に興味を持ち、積極的に授業に取り組んでいました。
ワークショップ:新しいエモートを考える
授業の後半では、生徒たちがグループに分かれ、自らの手で「新しいエモート」を考案するワークショップが行われました。初対面の相手に感情を伝えるには、どのようなジェスチャーが相応しいのか? プレイヤー間の協力や感情表現をより豊かにするためのアイディアを出し合いました。生徒たちは『Sky』の中で使用されているエモートを参考にしながら、独自のアイディアを形にしていきました。
最終的には、各グループが生み出したエモートを発表し、互いにフィードバックを交換。ゲームが持つ感情を伝える力を実感しながら、創造性をフルに発揮することが求められました。生徒たちは、ただの娯楽に留まらないゲームの深淵な可能性を感じ取り、共創することの楽しさを味わいました。
ゲームデザインが生む思いやりの拡がり
授業全体を通じて生徒たちは「思いやりのあるデザイン」がプレイヤーに与える影響や、それが現実世界における優しさの広がりに繋がることを理解しました。特に、TGCが「ゲームを通じてプレイヤーと世界を繋ぐ架け橋となりたい」という思いを語ったことは、生徒たちにとっても大きなインスピレーションとなったでしょう。
講師陣の感想
藤原さんと木全さんは、中学生を前にした授業は初めての経験といい、最初は不安があったものの、生徒たちが熱心に参加し、「分かりやすかった」「楽しかった」という感想を聞けて、非常に安心したと語っています。彼らは、ゲームが持つ力を多くの人々に理解してもらえたと感じ、今後も授業内容をさらに深化させていく意欲を述べました。
『Sky 星を紡ぐ子どもたち』の紹介
『Sky 星を紡ぐ子どもたち』は、iOS、Android、Nintendo Switch、PlayStation、Steamで楽しめるソーシャルアドベンチャーゲームです。プレイヤーは、心を揺さぶる体験を通じて他者とのつながりを感じ、様々な価値観を共有します。2019年のリリース以来、数々のアップデートが行われ、2023年5月にはダウンロード数が累計2億6千万を超えました。その成功は、ゲームの可能性を広げ、多くの人に愛されています。
特別授業を通じて得られた体験は、生徒たちにとって新しい発見と学びの場となり、今後のゲームデザインやコミュニケーションについての理解を深める貴重な機会となったことでしょう。教育とゲームが交差する新しい形の授業が、今後も多くの場所で行われていくことを期待しています。