独特な二次元世界で再スタートを切る『アウタープレーン』の未来

新たなスタートを切った『アウタープレーン』

ターン制RPG『アウタープレーン』が新たな道を歩み始めました。約2年間の付き合いを経て、従来のパブリッシャーとの契約を終了し、新しく「メジャーナイン」との提携を発表しました。メジャーナインは音楽エンターテインメントから発展し、2023年にゲームパブリッシングにも進出した企業ですが、パブリッシングの経験はありません。この新しい選択がもたらす影響とは何でしょうか？

メジャーナインのビジョン

メジャーナインの本部長であるイ・ドアム氏は、サブカルチャーゲーム市場が激化する中で、中小規模タイトルが競争力を持つためには真摯なコンテンツとユーザーとのコミュニケーションが鍵であると述べています。ユーザーとの対話を重視する姿勢が、新たなビジョンを生み出します。

コアバトルシステムの改善

開発を手がけるVAGAMESのヒョン・ムンスPDは、ゲームの楽しさを損なう要素を徹底的に改善する方針を発表。特筆すべきは、キャラクター獲得システムの大幅なリニューアルです。以前は課金に依存していたキャラクター入手方法が変更され、ユーザーが「ドッペルゲンガーダンジョン」を通じて欠片を集めることで未所持キャラクターを手に入れやすくなる見込みです。この変更により、キャラクターの平均的な獲得時間は約9日と半分に短縮される計画です。

ユーザー参加型のコンテンツ設計

また、バトルパスの内容が改編され、課金ユーザーは購入時に恒常キャラクターを受け取ることができるようになります。これにより、リソースの消費がより効率的になります。ヒョンPDは、これまではコンテンツの増加が重視されていたことを踏まえ、今後は整理整頓にも重点を置く考えを示しました。

長期的なコンテンツ拡張

VAGAMESはユーザーのためにコンテンツの質を向上させることに努め、全体のゲームバランスに関しても注意を払います。単発型コンテンツとして知られる「エレメンタルタワー」の拡張や新しい挑戦コンテンツの追加も計画中です。これにより、ユーザーが多様な編成を楽しむことができる環境が整います。

ユーザーとのコミュニケーション強化

メジャーナインとVAGAMESはユーザーとのコミュニケーションの重視を強調しています。定期的な開発者レターやライブ配信、ユーザー懇談会を通して、ユーザーの声を反映させる施策を講じる予定です。これにより、ユーザーのニーズに応え、長く遊び続けてもらえる環境を整える狙いです。

2025年のアップデート計画

そして、2025年下半期に向けたアップデートロードマップも公開され、特に注目されるのは夏限定キャラクターの実装や人気イベントの復刻です。これにより、新たなキャラクターや物語が追加され、プレイヤーにより多くの楽しみを提供する計画が進められています。

ビジネスモデルの見直し

また、売上を重視するのではなく、ユーザーにとってメリットのあるビジネスモデル（BM）や豊富なイベント報酬の提供について言及されており、衣装価格の引き下げや手頃な価格のデイリーパッケージの導入が計画されています。これにより、ライトユーザーやヘビーユーザーも満足できるような構成を目指すとしています。

ユーザーと共に成長する新モデル

ヒョンPDは、ゲームを長く楽しく遊んでもらうために、ユーザーからのフィードバックに耳を傾け、少しずつ改善を重ねていくと約束しています。『アウタープレーン』とメジャーナインの提携は、単なるパブリッシャーの交代にとどまらず、ユーザーと共に成長する新たなスタイルを示しています。今後の展開に期待が寄せられています。