新たな神話が動き出す！『黒神話：鍾馗』正式発表

2025年8月20日、中国の杭州で開催されたGamescom Opening Night Liveにて、ゲーム開発スタジオGameScienceが新作ARPG『黒神話：鍾馗（しょうき）』を発表しました。同作は、中国古代の神話や民俗伝説を基にしたシングルプレイのアクションRPGで、Unreal Engine 5を使用して開発されています。

『黒神話：鍾馗』の魅力

本作は『黒神話』シリーズの第2作目であり、特に中国の民間伝承、「鍾馗が鬼を退治する」というエピソードからインスパイアを受けています。鍾馗は、悪霊や鬼を捕らえる役割を持つ伝説の人物で、その神秘的な背景がゲームのストーリーやキャラクターに大きく影響を与えています。

正式な発表に伴い、初のトレーラーも公開され、プレイヤーに期待感を呼び起こしています。トレーラーでは、美しいビジュアルと緻密なアクション演出が印象的で、中国神話の深い世界観が魅力的に描かれていました。

開発の進捗と期待される要素

GameScienceは『黒神話：鍾馗』の開発にあたり、これまでの経験を活かしながら新たなチャレンジをし続けています。彼らは、過去作の課題を克服し、より洗練されたコンテンツを提供することに注力しています。また、プレイヤーに新鮮な体験をもたらすための様々な要素を盛り込むことを表明しました。

これからの続報に注目し、GameScienceの公式サイトやSNSをフォローして最新情報をチェックすることをお勧めします。

鍾馗の歴史と伝説

鍾馗の最古の記録は、唐代の著作『唐逸史』に遡りますが、特に知られているのは北宋の沈括が書いた『夢渓筆談』です。鍾馗は、悪霊を退治する役割を担っており、伝説によると、彼は試験に失敗後、不運な死を迎え、唐高祖に葬られた際、その恩義を感じて「大唐のために妖魔を討つ」と誓ったとされています。

玄宗皇帝の病気を治したという鍾馗のエピソードは非常に有名で、彼が夢の中で小鬼を捕え、病を癒すという物語が語り継がれています。この物語は、鍾馗に関する多くの伝説の一つであり、彼の存在は中国文化の中で非常に重要です。

前作『黒神話：悟空』との関連

前作『黒神話：悟空』は、中国神話を基にしたアクションRPGで、2024年に発売され、瞬く間に1000万本の売上を達成しました。プレイヤーは「天命人」と呼ばれるキャラクターとなり、古代の神話を旅する壮大な冒険を体験します。『黒神話：鍾馗』は、『悟空』の成功を踏まえ、一層のクオリティアップを狙っています。