シングルマザーの働き方を変える！新たな就労支援プログラムが始動

シングルマザーの新しい働き方

全国で約236万円とされるシングルマザーの平均年収。特に地方、例えば岩手県山田町では、就労収入が120万～180万円にとどまることが多いです。これは、保育や介護の負担、限られた就労機会などが影響しています。

こうした困難に対処するため、株式会社BLOCKSMITH&Co.は一般社団法人ブレスユーと協力し、スマートフォンを利用した新しい就労支援プログラムを開始しました。このプログラムは、地域に住むシングルマザーが自宅から参加できる『QAQA（カカ）』というポイ活クイズアプリを活用しています。

地方での就労機会のニーズ

地方の特にひとり親家庭は、生活支援や教育機会が乏しく、特に働きたくてもできない環境に置かれています。毎日、保育や介護と向き合う中で、働く選択肢はないに等しいのです。その中で、スマートフォン一つで参加できる新たなビジネスモデルが登場しました。

『QAQA』では、クイズを出題したり解答することでゲーム内の通貨「CHIP」を獲得し、それを商品や金券、暗号資産に交換することが可能です。このようにゲーム的要素を取り入れつつ、働く実感と共に収入も得られる仕組みとなっています。

参加者が得られるもの

プログラムの参加者には、クイズアプリを使用してフィードバックを提供する業務が委託され、そこから得た意見や感想が製品やサービスの改良につながります。これにより、参加者は「自分の意見が役に立つ」と感じることで、自己肯定感や経済的自立を実感できます。まさに単なる業務委託を超え、社会的な接点を再構築する機会ともなります。

一般社団法人ブレスユーの代表理事中居知子氏は、子育てと仕事の両立が難しい中、「時間・場所・スキル」の壁を乗り越える新たな可能性を提示しています。地域の母たちにとって、このプログラムは大きな意味を持つのです。

次のステップと展望

今後、この取り組みは岩手県だけにとどまらず、他の地域への展開も視野に入れています。就労支援にとどまらず、教育やコミュニティ形成といった多角的な支援も視野に入れた取り組みが進むでしょう。地域社会全体の活性化に向けて、新しい働き方のモデルとして、他の都市でも展開が期待されます。

BLOCKSMITH&Co.の執行役員山本暢世氏は、「すべての人にWeb3を」をビジョンに掲げ、地域のシングルマザーに新たな働き方を提供することで経済的な自由を実現していきます。これにより、地域社会はもちろん、テクノロジーの力を利用した新しい時代の働き方の一歩を進めることができるのです。