デジタルハーツ、ゲーム特化型AI翻訳サービスを強化
株式会社デジタルハーツは、独自に開発したゲーム特化型AI翻訳エンジン「ella」を活用した翻訳サービス「ella translation service」の対応言語を拡大しました。新たに、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(FIGS)の4言語を追加し、既存の日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語と合わせて計9言語のサービスを提供します。
この取り組みは、デジタルハーツが長年にわたって培ったゲーム翻訳のノウハウと、株式会社ロゼッタとの共同開発によるAI技術を融合させることで実現しました。「ella」は、ゲームのキャラクターの性格や感情を反映した自然な翻訳が可能で、これまでの機械翻訳では難しかった感情豊かな表現を自動生成します。
「ella translation service」の特徴
1. キャラクターに合わせた翻訳文生成
「ella」では、キャラクターのパーソナリティを簡易に設定することで、そのキャラクターに沿った翻訳をAIが自動的に作成します。これにより、プレイヤーによりリアルな体験を提供することが可能です。
2. 関係性に応じた口調の変化
実社会における対人関係を反映し、話し手と相手の関係に応じた口調の変化が可能です。友人、上司、苦手な相手との会話が自然に再現されるため、ゲーム内の新たな体験が生まれます。
3. 高速で低コストな翻訳
「ella translation service」では、日本語から英語への翻訳において、通常比で最大75%も短縮することができ、さらにコストも削減できます。これにより、開発者はより迅速に翻訳作業を進めることができ、グローバル展開が一層加速します。
今後の展望
デジタルハーツは、この新しい翻訳サービスを通じて、世界同時発売を目指すゲームタイトルの品質向上と開発効率の向上を促進します。また、国際的なエンターテインメント市場において日本のゲームがより広く展開される基盤を整え、さらなる発展を支えることを目指しています。
現在、ella translation serviceの詳細やプランについては、デジタルハーツの公式サイトを通じて確認が可能です。ゲーム業界の急速なグローバル化に伴い、このサービスは多くのデベロッパーにとって重要なツールとなるでしょう。デジタルハーツは引き続き、エンターテインメント業界の未来を形作る存在であり続けることを目指します。