FENNELとデジタルハーツが結ぶeスポーツ新時代のパートナーシップ

eスポーツの新たな動き、FENNELとデジタルハーツが提携

2023年10月、プロeスポーツチームFENNELが株式会社デジタルハーツホールディングスと戦略的パートナーシップを結んだ。両者の組み合わせは、eスポーツ産業の未来に対する期待感を高めており、特に若い世代が中心となるZ世代へのアプローチが焦点となる。この提携は、ゲーム産業全体の発展と、新たな人材の育成を目指し、さまざまな面で新しい試みを生むことが期待されている。

eスポーツの急成長

近年、eスポーツはそのエンターテイメント性や競技性から急成長を遂げている。国際オリンピック委員会が2027年にeスポーツの国際大会を開催する計画を発表するなど、世界中での人気が高まる中、日本のeスポーツ市場も成長が見込まれている。eスポーツは、単なる競技ではなく、音楽やファッションといった新たな文化を生み出す力を持っており、特にZ世代の心を掴んでいる。

FENNELは、これまでにも多くの国内外大会で成果を上げており、その実績が新たなパートナーシップを実現させた。特にVALORANT部門では日本国内での優勝経験があり、今後もその強みを生かしていく予定だ。

デジタルハーツの役割

一方、デジタルハーツホールディングスは「SAVE the DIGITAL WORLD」を企業ミッションに掲げており、ゲームの不具合検出を行うデバッグ事業や、eスポーツ関連の業界団体への参画など、積極的にゲーム業界を支えてきた。今回の提携により、FENNELはデジタルハーツが持つ約8000名のゲーム好きテスターを活用し、eスポーツ人材の育成や新たな文化の創出を加速させることを目指している。

期待される効果

このパートナーシップの最大のポイントは、eスポーツ特有の社会的影響力や新たなビジネスチャンスの創出だ。eスポーツは年齢や性別を問わず、多くの人々が楽しめるため、今後の成長が見込まれる分野である。特に企業は若い世代へアプローチするための新たな手段として、eスポーツに目を向けている。

FENNELの高島代表取締役社長は、この提携が業界全体の成長に大きな影響を与えることを確信しており、デジタルハーツのサポートを受けることでさらにスケールアップする方針を示している。彼は「我々の目指すeスポーツ業界全体の発展には、この協業が重要な一歩となる」と強調した。