デジタルハーツ、AI翻訳サービスが人気を集める
株式会社デジタルハーツが提供する、ゲームに特化したAI翻訳サービス「ella translation service」が、受注件数50件を突破しました。これは2025年1月末時点での数字であり、国内外のゲームメーカーから高い注目を集めています。そのうち約4分の1は国外からの受注で、今後の国際展開にも期待が寄せられています。
「ella」の誕生
「ella」はデジタルハーツとAI翻訳開発企業のロゼッタ社が共同開発した、ゲーム特化型AI翻訳エンジンです。デジタルハーツが長年にわたって蓄積した翻訳ノウハウと、ロゼッタ社の先進技術が融合し、キャラクターの性格や感情を反映した翻訳が可能となりました。この「感情豊かな表現」を基にした自動翻訳は、機械翻訳の欠点を克服するもので、ゲームの臨場感を引き出します。
「ella translation service」では、ゲームに精通したネイティブスタッフがAIを活用し、高品質な翻訳を迅速に提供しています。これにより、タイトルの国際展開を加速することができるのです。
世界同時発売への支援
近年、ゲームタイトルが世界同時に発売されることが求められています。しかし、各地域の言語や文化に精通した翻訳が不可欠です。デジタルハーツはこのニーズに応え、「ella translation service」を通じて、エンターテインメントとしての質とスピードを両立させています。これにより、開発者は市場の要望に迅速に応じることが可能となり、ゲームタイトルの競争力を高めると同時に、グローバル展開を実現しています。
サービスの特徴
「ella translation service」にはいくつかの特筆すべき特徴があります。まず、キャラクターのパーソナリティを簡単なプロンプトで設定することで、そのキャラクターになりきった翻訳文が得られます。この機能により、プレイヤーはよりリアルにキャラクターに感情移入することが可能になります。
次に、相手との関係性に応じた口調の変化も行えます。たとえば、友人と話す際と目上の人との会話で使う言葉遣いは異なりますが、「ella」はそれを自動的に調整します。このような機能により、実社会のコミュニケーションと同様の自然な対話が生まれます。
さらに、翻訳スピードとコストの抑制も実現しています。100万文字の日本語を翻訳する際、従来の翻訳よりも最大で75%短縮可能で、その分コストも大幅に削減できます。
対応言語と今後の展望
「ella translation service」では、多様な言語に対応しています。日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語など、国際的なグローバルスタンダードに則った体制が整っています。
今後もデジタルハーツは、ゲーム翻訳市場において、さらに高品質かつ迅速なサービスを展開していく考えです。「SAVE the DIGITAL WORLD」という企業ミッションのもと、グローバル・クオリティ・パートナーとして、不具合のデバッグからローカライズ、マーケティング支援など、幅広いサービスを提供し続けることを目指しています。これにより、ゲーム・エンターテインメント業界のさらなる発展を支える役割を担っていくでしょう。
詳しい情報は、デジタルハーツの公式ウェブサイトで確認できます。