ゲーム界の巨匠、小島秀夫氏が新たに味わい深いエッセイ集『創作する遺伝子僕の体の70%は映画でできている』を11月28日にリリースします。本書は、彼の創作の源である映画や本、さらには旅の素晴らしさを探求する内容となっています。
この新刊は、特に彼が長年の間、復刊を望まれてきたエッセイ『僕の体の70%は映画でできている小島秀夫を創った映画群』を基にしています。さらに、2016年以降に発表された多様なジャンルの原稿が収録されており、コジマプロダクション創立10周年のメッセージも「おわりに」に盛り込まれています。全480ページにも及ぶ大作は、ファンにとって必携の一冊となるでしょう。
小島氏は自身の人生において、映画を水のように摂取しながら、独特の文化的視点を磨き上げてきました。本書では、彼がどのようにして映画や文学、旅行体験をもとに創作を行っているのかを詳細に解説しています。その中で小島氏が言う通り、「この偏愛に触れれば、あなたもまた彼の文化的遺伝子の継承者になる」とのこと。これは単なるエッセイではなく、彼の創作哲学が色濃く反映された作品です。
小島秀夫氏は1963年に東京都で生まれ、1987年に初の監督作『メタルギア』でゲーム業界に登場しました。この作品は単なるゲーム以上のものであり、ステルスゲームというジャンルを作り上げることになりました。その後も彼は、人の現実と非現実を巧みに織り交ぜた傑作を次々と送り出しました。2015年には独立し、コジマプロダクションを設立。最新作『DEATH STRANDING』は、発売後すぐに多くの注目を集め、2025年には全世界のユーザー数が2000万人を超えました。
受賞歴も華々しく、2019年の「The Game Awards」では3部門での受賞に輝き、2020年にBAFTA Games Awardsでのフェローシップ賞も獲得しました。文化に深い愛着を持つ小島氏のことを知る手がかりとなる本書は、ゲームクリエイターや映画ファンにとっても貴重な資料となるでしょう。
本書は、映画愛好家や小島ファンのみならず、すべてのクリエイターに向けられたメッセージが詰まった一冊です。読者は、小島氏の視点を通じて、映画や文学、旅の持つ力を再発見することができるでしょう。 小島秀夫氏による創作の旅に、一緒に出かけてみませんか?