次世代スポーツ『HADO』の健康効果に関する研究成果発表

HADOの健康効果が科学的に実証される

株式会社KULが進めるeスポーツ『HADO』に関する新たな研究が発表されました。この研究は常葉大学教育学部の松元隆秀教諭と共同で行われ、HADOの活動強度と心理的影響の検証が目的でした。この成果は、2025年8月29日に開催された日本体育・スポーツ・健康学会第75回大会で発表され、多くの関心を集めました。

HADOとは？

HADOは、AR（拡張現実）技術を駆使した次世代型スポーツで、プレイヤーは専用のヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを使用します。3対3のチームに分かれ、参戦者は仮想のエネルギーボールやシールドを駆使して戦います。プレイヤーは80秒間、スリリングな対戦を繰り広げ、この形式は性別や体力差の影響を受けにくく、さまざまな人々が楽しめるのが特長です。

常葉大学との共同研究は、HADOが教育現場で取り入れられるきっかけとなったことから始まりました。2023年2月に当社がHADOを導入したことが、経緯となっています。特に教育機関での健康促進活動としての可能性に注目が集まり、信頼関係の基に本研究が実施されました。

健康効果の発見

本研究では、HADOプレイ中の身体的活動が中等強度の運動に相当することが示されました。具体的に、平均活動強度は3.9 METsで、これは厚生労働省が推奨する運動強度に一致します。この結果は、運動習慣がない人でも一定の運動強度を実現できることを意味します。特に運動経験のある者は、より高い活動強度を達成しました。

さらに、心理的健康への影響も確認され、試合前後の状態評価では、ストレス軽減や活力の向上が見られました。これらの結果は、HADOが心身の健康に貢献する新たな手段であることを示しています。