岡山大学、初の主催イベント「アントレクエスト2025」を開催
2025年8月26日、岡山大学が岡山理科大学および株式会社Armoryと共催で、RPGの要素を取り入れた新しい教育プログラム「アントレクエスト2025」を開催しました。このイベントは、岡山大学津島キャンパス内の共創イノベーションラボKIBINOVEで行われ、地域の中高生に起業体験の機会を提供するもので、岡山での実施は初めての試みです。
イベントの概要と目的
「アントレクエスト」は、参加者がチームを組み、自らのアイデアをビジネスモデルに仕立て上げる過程を、シミュレーションを通じて体験するユニークなプログラムです。まずはアイデア創出から始まり、ビジネスモデルの設計、仮想の資金を用いた資金調達交渉、最終的なピッチ発表までを一貫して行います。このプログラムは、参加者が自分自身の思いを社会に伝える力を養うことを狙いとしています。
このイベントには、岡山県内から約30名の小中高生と、大学生の指導員が参加しました。午前中には講師によるレクチャーが行われ、その後チームビルディングに取り組みました。
参加者によるビジネスアイデアの発表
午後のセッションでは、各チームがそれぞれのビジネスアイデアを発表しました。中でも注目されたのは、「絶対に早起きできるアプリ」というユニークなアイデアでした。このアプリは、起床後に50歩以上歩かなければアラームが止まらない仕組みで、スマートウォッチと連携し、歩くことでポイントが得られる一方、起きられなければ仮想通貨が減少するという設定が特徴です。
他にも、食品ロス削減と地域の特産品を生かした「ロスゼロ弁当」の企画や、人物認証を用いた在庫管理システム、学校にシェフを招いて子どもたちに「おいしい食事」を提供するサービスなど、多様なアイデアが発表されました。さらに子どもと大人が協力して教育プログラムを企画し、魅力的な授業を生み出すという「共同コンサルティング」のアイデアも紹介され、参加者の創造力を強く感じさせるものでした。
参加者の反応と意義
各チームの発表は、短期間で磨き上げられたとは思えないほど堂々としたもので、会場からは大きな拍手が送りました。参加者は「ゲーム感覚で学ぶことができた」「将来の起業への意欲が高まった」「チームワークの重要性を実感した」といった声を寄せ、彼らの経験から得た新しい視点や挑戦心は、今後の成長に大きな影響を与えることでしょう。
このプログラムは、AI時代に必要とされる「創造性」「協働力」「自己表現力」を育むための実践の場とされています。岡山大学は今後も地域の多様な機関と連携し、若者が自分の可能性を見出し、挑戦する機会を増やしていくことでしょう。
結論
「アントレクエスト2025」は、岡山大学の挑戦的な取り組みを象徴するイベントであり、今後の地域貢献に期待が寄せられています。これからも地方大学が果たす役割は大きく、このような実践的な教育プログラムの重要性は増しています。引き続き岡山大学の動向に目を光らせていきたいですね。