HTCとNTT Comが手を組む日本のエンタメ未来
このたび、スマートフォンやVRプラットフォームで著名なHTCと、日本の通信業界でのリーダーNTT Comが戦略的パートナーシップに関する覚書を締結しました。この連携は、日本市場における大規模ロケーションベースエンターテインメント(LBE)の導入を加速することを目的としています。
LBE市場の急成長
LBEは、近年全世界で急速に拡大しています。これは、XR技術と物理空間を融合させた新しいエンターテインメント形式であり、文化やエンターテインメント、教育、観光など多様なジャンルで展開されています。来場者はXRヘッドセットを装着することで、現実と仮想の世界を行き来しながら新しい体験を楽しめるのです。
このような新しい技術は、施設にとっても魅力的です。軽量な機材で設置可能なため、大規模な工事をすることなく、多様なイベントを実施できます。また、施設の稼働率や収益性の向上にも寄与します。
持続可能な施設利用の実現
日本では近年、スポーツや音楽の大規模イベントを開催するための施設が多く建設されていますが、イベントが行われていない日にも施設をどう活用するかが課題となっています。この問題に対し、運営コストを抑え、地域経済への影響力を強める取り組みが求められています。
そこでHTCの最先端のLBE技術とNTT Comのスマートシティ構築における実績が融合され、より効果的なエンターテインメントソリューションの開発が期待されています。
世界におけるHTCの実績
HTCは、LBEの分野でグローバルなリーダーシップを持ち、多くの国で文化的XRコンテンツを用いた体験型展示を成功させてきました。パリのノートルダム大聖堂やヴェルサイユ宮殿を再現したコンテンツは、国際的な評価を獲得しました。
これらのプロジェクトは、XRがもたらす技術と文化の融合の可能性を証明しています。
最大1,000㎡のXR空間
HTCが提供するLBEソリューションでは、最大1,000㎡の仮想空間で複数人が協力して体験できます。この大規模な空間を活用し、様々なイベントや教育プログラムが可能です。
日本のコンテンツ産業とのコラボ
今後、HTCとNTT Comは、日本国内でアニメやゲームの著名なIPホルダーとの連携を進め、より多様なXRコンテンツの提供を目指します。さらに、NTT Comは先端技術の導入を検討しており、複数の施設をリアルタイムで接続して、よりインタラクティブな体験ができる環境を整備しようとしています。
この協力によって日本のLBE市場のさらなる拡大が見込まれています。