TENCENT E-SPORTSとOCAの新たなパートナーシップの幕開け
2026年1月22日、アジア・オリンピック評議会(OCA)とTENCENT E-SPORTSは、2025年から2035年までの10年にわたる包括的な戦略的パートナーシップを発表しました。これにより、TENCENT E-SPORTSはOCAの「オフィシャルeスポーツテクノロジーパートナー」として認定され、両者の協力関係はイベントサポートにとどまらず、テクノロジーや標準規格の策定を含む「システムの共同開発」へと進展します。
この新たなパートナーシップは、OCAとTENCENT E-SPORTSの間に築かれた長年にわたる信頼関係の成果として誕生しました。特に、TENCENT E-SPORTSは2018年ジャカルタ大会ではeスポーツが公開競技としてデビューした際から、2022年のアジア競技大会で公式メダル種目として大きな成功を収めるまで、重要な技術支援を提供してきました。
2025年10月には、バーレーンで開催されたOCA理事会において、両者の共同覚書(MOU)が締結され、長期的な戦略的協力が承認されました。これにより、OCAのeスポーツ・マネージャーにはTENCENT E-SPORTSのディレクターである張雅醍(ヤティ・ジャン)氏が任命され、アジアにおけるeスポーツの構築やエコシステムの強化に向けた中心的な役割を担うことになります。
新たな舞台への移行
OCA事務総長のHusain Al-Musallam博士はこの提携について、過去10年間の信頼関係を基盤とし、TENCENT E-SPORTSの成長を称賛しました。新たな提携は両者の責任を統合し、アジアのeスポーツが「参加」から「システム構築」へと移行する重要なステップと言えるでしょう。
また、TENCENT E-SPORTSは第19回アジア競技大会の技術運用において得た成功を踏まえ、「Tencent Esports Competition System(ECS)」を導入。これにより、アジアの主要大会に対し、高可用性の技術サポートを提供し、公平で効率的な競技運営を実現するための基盤を作ります。さらに、競技環境のデジタルトランスフォーメーションをサポートするための技術ソリューションや標準規格の提供も行い、アジアのトップレベル大会の信頼性や運営効率を向上させることを目指します。
持続可能なモデルの確立
TENCENT E-SPORTSのバイスプレジデントであり、総経理である侯淼(ホウ・ミャオ)氏は、業界の未来を牽引する「Tri-Pillar Drive」という統合開発モデルを紹介しました。このモデルは、eスポーツが国際的なスポーツシステムに統合されるために必要な新しい秩序を構築する必要性を強調しています。具体的には、パブリッシャーの技術エコシステム、OCA等の国際スポーツ機関、各国のeスポーツ戦略という三要素が相乗効果をもたらすとしています。
侯氏は、これから10年間のOCAとの協力関係がこのモデルをアジアで実践するための取り組みであるとし、eスポーツが世界中のスポーツ界で正当に評価される未来を共創することへの意欲を示しました。
TENCENT E-SPORTSとは
TENCENT E-SPORTSは2016年に設立され、世界的に影響力のあるeスポーツブランドとして知られています。主要なeスポーツ競技タイトルを持ち、90以上の国でイベントを開催し、2023年には視聴数が1000億回を突破しました。この企業は、eスポーツを新産業として推進し、様々な側面から業界の発展をリードしています。2024年には「Empower Esports Worldwide Series」も立ち上げ、国際的なパートナーシップを通じてeスポーツ文化の促進に努めています。