自然共生サイト認定の背景と意義
令和7年9月16日、国土交通省は地域生物多様性増進法に基づき、初めて201か所を「自然共生サイト」として認定したことを発表しました。この法律は、生物多様性の保全や向上を目的とし、企業や地方自治体による活動を促進するために設立されたもので、自然環境を守る意義を深く理解することが肝要です。
生物多様性国家戦略の改定
我が国は、生物多様性の保全を目的に2023年3月に改定された「生物多様性国家戦略」において、「ネイチャーポジティブ」の実現を掲げ、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する「30by30目標」を設定しました。このような取り組みは国際的な生態系の保全活動とも連携しており、持続可能な社会の構築に向けて重要なステップとなっています。
自然共生サイトの認定制度
自然共生サイトの認定は、環境省が民間による保全活動を奨励するために導入したもので、企業やNPOの活動が生物多様性の増進に寄与している地域を公式に認めるものです。令和7年4月からは、この認定制度が法制化され、企業や市町村が策定した「増進活動実施計画」や「連携増進活動実施計画」が主務大臣により認定されることになりました。
認定結果と今後の展望
この度、196か所の「増進活動実施計画」と5か所の「連携増進活動実施計画」が認定され、これにより生物多様性の保全活動が一層促進されることが期待されます。個別地域の概要は、9月30日から順次公開される「自然共生サイト検索ナビ」で確認できる予定です。このプラットフォームは、各認定地区の取り組みを広く知ってもらうことを目的として設けられています。
自然共生サイト認定式について
令和7年度の「自然共生サイト認定式」は、2023年9月30日、東京都内の砂防会館で開催されます。この式典では、審査委員長の挨拶や認定証授与、基調講演などが行われる予定です。参加者同士の交流も予定されており、自然共生に関する情報交換が行われますので、多くの方の参加が期待されます。
イベントの詳細
- - 日時: 2023年9月30日(火)14:00~17:30(予定)
- - 場所: 砂防会館(東京都千代田区平河町2-7-4)
- - プログラム内容:
- 開式挨拶
- 認定証授与
- 基調講演
- 交流会
報道関係者の方々は事前登録が必要で、【令和7年9月26日(金)14時まで】に指定のフォームからの申し込みが求められています。会場には必ず記者証を携帯し、事前登録を済ませた上で参加してください。
結論
生物多様性の重要性が増す中、地域に根ざした自然共生の取り組みが高く評価され、認定されることで、より多くの人々に関心を持たれることを期待しています。これからの活動が、地域社会や自然環境にどのように貢献していくのか、目が離せません。