建設業特化SNS『クラコミ』のテスト版が登場
2025年7月28日、株式会社retip(本社:東京都品川区、代表取締役:玉井雄樹)が、建設業特化のSNS『クラコミ』のテスト版のリリースを発表しました。このプラットフォームは、建設現場でのコミュニケーションの質を向上させることを目的としており、特に慢性的な人材不足や高い離職率、非効率な現場運営といった課題に取り組んでいます。
受け止められている業界の課題
建設業は、日本国内では約63兆円の市場規模を誇る大きな産業ですが、その現場では多くの課題が山積しています。年間約480万人が就業しているこの業界では、人材不足が深刻な問題となっており、これに伴い離職率も高い傾向にあります。これらの問題の裏には、スキルギャップだけでなく、根本的なコミュニケーションの障壁が存在していると、玉井氏は指摘しています。彼自身が9年間にわたり職人及び現場管理として従事した経験から、職場でのコミュニケーションの質が直接的に作業のクオリティに影響を及ぼすという実感があります。
改革のための仮説
retipは、相性の可視化とデジタル接点の構築を通じて、建設現場での人材配置や運営の効率化を図るという仮説に基づいて『クラコミ』を設計しました。このアプローチにより、職人と現場管理者間のコミュニケーションを円滑にし、相性に基づいたマッチングを行うことで、生産性の向上や離職率の低下を期待しています。
テスト版の機能
テスト版では、以下の機能が実装されています。
- - ソーシャルスタイル診断: ユーザーのコミュニケーション特性を診断し、個々に最適なコミュニケーション方法を提案します。これにより、特定の職人が他の職人とどのように効率よくやりとりできるかを可視化します。
- - アバター生成機能: 診断結果に基づいてデジタルプロフィールであるアバターが生成されます。これにより、現場での初期接点をよりスムーズにするための自己表現が可能になります。
このツールを利用することで、建設業におけるコミュニケーションの問題が改善され、より良い職場環境が整うことが期待されます。
会社概要
株式会社retipの設立は2024年8月。建設業向けのSNSとマッチングプラットフォームを運営しており、業界のデジタル化を推進することを目指しています。代表の玉井は、業界内の実際の経験をもとに、労働環境の改善を望む声を形にしました。今後も『クラコミ』のさらなる発展に注目が集まります。