エックスモバイルがWeb3事業に参入へ
エックスモバイル株式会社(以下、エックスモバイル)は、今年度中に暗号資産を中心とするWeb3事業に本格的に進出することを明らかにしました。これにより、テクノロジーを駆使した新たなモバイルサービスの提供が期待されています。
Web3とは
Web3は、ブロックチェーン技術を基にした分散型インターネットの概念で、次世代のオンライン環境として注目を集めています。この新しい形のインターネットでは、ユーザーがそのデータや資産に対して直接管理することができ、よりプライバシーが保護される利用が可能です。エックスモバイルはこのWeb3の理念に基づいたサービスを展開し、ユーザーに新しい体験を提供しようとしています。
新サービスの展開
新たなモバイルサービスは、同社がWeb3関連の事業を専門に扱う新会社「株式会社X-Bank」と連携して進められます。X-Bankは、エックスモバイルが設立した子会社であり、暗号資産交換業ライセンスの取得に向けた準備を進めている他、Web3技術の研究も行っています。これにより、暗号資産や関連技術とエックスモバイルのモバイルサービスが結びつき、ユーザーにとって便利で革新的な体験をもたらす計画です。
X-Bankの設立経緯
X-Bankは2022年に設立され、これまでに暗号資産市場の動向を注視し、許可を得たサービス展開に向けた体制を構築してきました。さらには、このたび西山祥史氏が専務取締役として加わることで、より一層の強化が期待されています。西山氏は銀行やシンクタンクでの経験を有し、暗号資産アナリストとしても実績を持つ方です。
Web3プロジェクトの背景
エックスモバイルは「X」という名称に、「異なる強みを持つ存在との協働によって新たな価値を創造する」という理念を込めています。これまでにも多くの企業やインフルエンサーとのコラボレーションを通じて、選択肢の多様性を提案してきました。最新の取り組みとして、Web3技術に対する期待が高まる中、通信業界でも新しいサービスの展開を進めています。
西山祥史氏の経歴
西山祥史氏は1989年生まれで、銀行にて資金運用業務に従事した後、シンクタンクを経て、暗号資産アナリストに転身しました。大学在学中の2012年にビットコインと出会い、以来、暗号資産に関する情報の発信に力を入れています。SBIグループに在籍中は、多くの先進的なプロジェクトを主導してきた実績を持ちます。
エックスモバイルの概要
エックスモバイル株式会社は2013年に設立された独立系MVNOであり、格安SIMやモバイルプランの提供を通じて様々なサービスを展開しています。現代の通信課題を解決するため、常に新しい挑戦を続けており、全国に約200店舗を展開しています。ユーザー一人一人のニーズに寄り添ったプラン設計や、加盟店との連携によるサービス向上に努めています。
エックスモバイルは今後も、独自のアイデアを元に新しい通信サービスの創出を目指していくことでしょう。暗号資産とも協働し、テクノロジーの進化に伴った新たな価値を提供するその姿勢に、期待が高まっています。