devcom 2025が新たなセッションを発表
ドイツ・ケルンで開催予定の「devcom developer conference 2025」は、開催が迫る中、講演者からのアンケート結果を基にした新たなプログラム内容を発表しました。このカンファレンスは、業界の最新トレンドや課題に焦点を当て、参加者にとって有意義な経験を提供することを目的としています。
講演者アンケートの結果
今年のアンケートでは100名の講演者が参加し、開発業界の現在の意識や課題について貴重な洞察が得られました。以下は主な結果です:
- - AIの関与に関する意見: 33%の回答者が、開発過程ではAIの関与は最小限であるべきと考えています。この意見は、創造性や独自性を重視する開発者にとって重要な主張です。
- - 現在の課題: 56名の参加者が「経済的および政治的不確実性」を主要な課題として挙げ、業界で直面している問題はまだ根深いことが伺えます。
- - プラットフォームの未来: 46%は、今後数年間で主要プラットフォームホルダーが「クラウドおよびデジタルサービス」にシフトすると考えています。
これにより、ゲーム開発のビジネスモデルや技術的な革新が今後どのように変化していくか、注視が必要です。
新たな基調講演セッション
devcomでは今年、いくつかの新しいセッションが追加されました。その中でも特に注目を集めているものを紹介します:
- - 「Letters from Malevelon Creek: 『Helldivers 2』銀河戦争のナラティブデザイン」
- スピーカー: Stephen Flowers (Arrowhead Game Studios)
- スピーカー: Minh Le (Ultimo Ratio Games)
- - 「160GBのレジスタンス: 『S.T.A.L.K.E.R. 2』ポストモーテム」
- スピーカー: Ievgen Grygorovych & Mariia Grygorovych (GSC Game Worlds)
- - 「拾うという行為: 『Indiana Jones and the Great Circle』における一人称インタラクティビティ」
- スピーカー: Zeke Virant (MachineGames)
- - 新規セッション: 「Viva La Game Dev: YouTube帝国がいかにしてインディーゲームの金字塔となったか」
- スピーカー: 人気ゲーム系コメディグループViva La Dirt Leagueのクリエイター陣
- - 新規セッション: 「Mario Kart World: プロに挑め!」
- ホスト: Tjan & DitoMido、出演: プロレーサー Bisalina
これらのセッションは、ゲーム開発に関する新しい視点を参加者に提供し、創造的なディスカッションが展開されることが期待されています。
参加型ライブチャレンジ
特に「Mario Kart World: プロに挑め!」は観客が実際にレースに参加できるインタラクティブな試みです。この挑戦をクリアすることで、devcom 2026のチケットを獲得できるチャンスがあります。会場の熱気や歓声が、参加者との素晴らしい交流を作り出すことでしょう。
業界動向について
業界のビジネスモデルにも注目が集まっています。最新のアンケート結果からは、デジタル版が主要な購入形態として支持を集めていることが明らかになりました。また、プレミアムゲームやサブスクリプションモデルの台頭も見逃せません。
さらに、AIの利用に関しては、その価値が特にコードやアート制作において重要視されている一方で、まったく関与しないほうがよいとする意見も存在するといった意見が見受けられます。
結論
devcom 2025は、ゲーム業界の未来を探る重要な機会を提供しています。新たなセッションや参加者のインサイトを通じて、開発者たちはこの業界を再認識し、次なるステップを模索することになるでしょう。カンファレンスは2025年8月17日から19日まで開催され、業界関係者の集まる貴重なイベントです。今後の展開に注目です。