開発ボード「Vividnode」がJapan IT Week 2025に出展
2025年4月23日から25日、東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week」に、株式会社瑞起が新たな開発ボード「Vividnode」を展示します。この展示では、コストの最適化が可能なスタッキングタイプの組み込み開発ボードを紹介し、実際にデモンストレーションも行ないます。
Vividnodeシリーズとは
「Vividnode」シリーズは、研究開発から製品化・量産へと対応するために設計されたSystem on Module(SoM)です。コアボードと拡張ボードを組み合わせることで、ニーズに応じた多様な製品への組込みが可能です。今回の展示では、1つのSoC上でLinuxとRTOS(μITRON)を同時に動かすハイブリッドOSを搭載し、マルチタスク処理とリアルタイム処理のデモンストレーションも予定しています。
技術的なポイント
1. 短期間・低コストでの製品化
瑞起は、中国と連携したサプライチェーンを活用しており、量産を見越した部品選定を行っています。このため、試作時の開発ボードをそのまま量産用に使えるため、工数の削減を実現しています。
2. 名刺サイズの小型化
コアボードと拡張ボードが重ねて実装できるため、多様なインターフェースを持ちながらも、サイズを縮小し、名刺サイズに収めることができました。
3. Vivid OSのカスタマイズ
瑞起独自のノウハウを集約したVivid OS(Vivid LinuxとVivid RTOS)を提供しています。この組み込み向けのOSを使うことで、ハードウェアとソフトウェアの親和性を高め、開発ボードの性能を最大限に引き出すことができます。両OSのハイブリッド稼働にも対応しており、多様な開発環境を提供しています。
ハイブリッドOSの実力
ハイブリッドOSは、Vivid OS上でVivid LinuxとVivid RTOSを同時に稼働させる技術です。OhひとつのSoC上でそれぞれのOSにCPUコアを割り当てることができ、グラフィック処理やマルチタスク処理をシンプルなハードウェア構造で実現することができます。これにより、開発期間の短縮やコスト削減が可能です。
展示内容
展示では、「Vividnode」シリーズに基づいたリアルタイム映像加工や3D描画のデモも行う予定です。
例えば、カメラで撮影した映像をリアルタイムに処理し、LEDマトリックスパネルに表示するデモや、3Dのリールを描いてタッチパネルで操作するデモなど、多岐にわたります。これにより、技術の実用性を体験できます。
X68000 Z SUPERの初公開
そして、同ブースでは往年の名機「X68000 Z SUPER」とのコラボレーションもあり、クラウドファンディングで3億4千万円以上を集めた「X68000 Z SUPER/Z XVI」の実物サンプルも初めて展示されます。この新たなワークステーションは、オリジナルデザインと最新技術を見事に融合させており、注目を集めるでしょう。
まとめ
瑞起の「Vividnode」シリーズと「X68000 Z SUPER」の出展は、特に組み込み開発において新たな可能性を示すものとなっています。東京ビッグサイトで行われるJapan IT Week 2025での実物デモは、多くの技術者にとって見逃せない機会となるでしょう。
ぜひ、瑞起のブース(IoT・エッジ コンピューティング EXPOエリア、東3番ホール、採用番号18-14)を訪問して、先進的な技術を体験してみてください!