奈良大学とヴァンパイアの連携教育プログラム
大阪に本社を構えるヴァンパイア株式会社が、奈良大学との産学連携プログラムを展開しています。2025年度に向けた「社会体験実習」プログラムが始まったのは、2020年からで、今年で6年目を迎えました。この取り組みは、学生たちが実際に事業を創出することを目的としており、特にAIを活用したプロジェクト運営を通じて実践的なスキルを育成することに焦点を当てています。
実践的な事業創出の場
2023年度のテーマは「事業を創る」で、参加する学生は10名。彼らは「カンパニーサークル」と呼ばれる新しいサークルを立ち上げることを目指しています。学生は経営メンバーとして、企画の立案から実行に至るまでのプロセスをチームで進めていくことが求められます。これにより、起業マインドや実践的なスキルの育成を図っています。
特にこのプログラムは、ヴァンパイア代表の加藤氏が奈良大学出身であることから生まれたもので、「母校への実践的な支援を通じて、未来を担う人材育成に貢献したい」という強い思いから成り立っています。学生たちはこの経験を通して、自らのキャリアに繋がる貴重な学びの場を提供されます。
社会体験実習:リアルな学びの場
「社会に出る前に、社会で学ぶ」というキャッチフレーズのもと、奈良大学総合社会学科の「社会体験実習」は2年生の必修科目として位置付けられています。プロジェクトベースの学びを利用し、関西地域の企業や団体と連携して、学生たちが実際の業界での経験を積む機会を設けています。
これまでの実習では、ゲーム企画に関するプロジェクトが扱われ、学生たちは自らストーリーや演出案を設計していきました。加藤氏も学生たちのディスカッションに参加し、アイデアの具現化を手助けしています。このような活動を通じて、学生たちは発想力やチームワークの大切さを学んでいます。
参加した学生からは、以下のような意見が寄せられています。
“ゼロからゲームを企画する中で、発想力が磨かれました。何よりチームで何かを形にする楽しさを知りました。”
ヴァンパイアの企業文化
加藤氏が代表を務めるヴァンパイアは、自由な企業文化を持ち、「遊んでたら褒められた」というスローガンを掲げています。フルリモート勤務や遅刻の容認といった柔軟な働き方があり、学生たちはこのユニークな企業スタイルに触れる貴重な機会を得ました。本社を訪問する中で学生たちは、一般的な企業とは異なるオフィス空間や、実際の社員との交流を通じて多くの刺激を受けることができました。
産学連携の意義
奈良大学社会学部の尾上正人教授は、ヴァンパイアとの連携が学生たちにとって重要であることを強調しています。彼は、加藤氏のエネルギッシュな人柄とIT業界の広範な知識を高く評価し、学生たちの成長につながると確信していると語ります。多くの学生たちが貴重な体験を通じて社会に羽ばたいていく姿は、今後の取り組みにも期待を抱かせます。
未来に向けた展望
今後ヴァンパイアは、さらなる学生との共創を通じて「働くこと」や「事業を創ること」の新しい形を模索していくという意向を表明しています。加藤氏は、自身の大学を卒業していない過去を振り返り、実際の社会が無限の選択肢を持つRPGのようであることを語っています。「学生たち自身が自分の選ぶ力を身につけられるような取り組みを、引き続き支援したい」との思いを抱いており、このプログラムが多くの選択肢を生む土壌となることを願っています。
会社概要
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会社名:ヴァンパイア株式会社(Vampire K.K.)
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所在地:大阪府大阪市中央区東心斎橋一丁目13番11号 クイント心斎橋ビル401号室
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代表者名:加藤 洋平
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事業内容:アセット制作、SNS関連事業、ウェブ制作、オンラインライブ・セミナー、ゲーム企画・開発、ライセンシングサービスなど
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ホームページ:
ヴァンパイア公式サイト
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公式X:
ヴァンパイア公式X