新たなリハビリの形としてのARゲーム
広島国際大学のリハビリテーション学科が、AR技術を取り入れた新しいリハビリテーションゲーム『ピロピロParty』を10月30日に発売します。このゲームは、大学の教授とゼミ生、そして企業のルピナスが力を合わせ、全く新しいトレーニング法としての役割を担っています。
産学連携で実現した新作
新しいプロジェクトは、福岡達之教授のリーダーシップのもとで進められ、実際にリハビリを研究する学生たちがアイデアを出し合って開発に参加しました。これにより、単なるゲームにとどまらず、呼吸や嚥下機能を改善するための効果的なツールが誕生しました。
AR技術による楽しさと学び
『ピロピロParty』は、吹き戻し型のコントローラーを使った新感覚のゲームです。このコントローラーにはICチップが搭載されており、ARゲームと連動しています。プレイヤーが息を吹き込むことで、ゲーム内のキャラクターが動いたり、音楽に合わせて様々なアクションを行います。
具体的には、「ピロピロ気球」と「ピロピロMUSIC」の2つのゲームモードがあり、いずれも呼吸と嚥下機能のトレーニングに役立ちます。気球を飛ばしながら障害物を吹き飛ばす楽しさや、音符に息を吹き当てることでリズムを楽しむことができます。これにより、リハビリが辛いだけでなく、むしろ楽しい活動に変わるのです。
高齢者向けの工夫
特に高齢者をターゲットにしているこのゲームは、地域の高齢者に実際にプレイしてもらう試みも行っています。その結果、呼吸や嚥下機能の向上が確認されており、リハビリへの新たなアプローチとしての効果が期待できます。学生たちは、幅広い世代が楽しめるよう、ゲームの構成や難易度選定、キャラクターのデザインにまで関与し、完成度を高めています。
ゲームの詳細
- - 商品名: ピロピロParty 気球&MUSIC
- - 価格: 2,420円(税込)
- - 監修: 福岡達之教授(広島国際大学)
- - 内容: QRコードを読み込んでゲームにアクセスし、専用コントローラーを使用します。
- - 技術: ARマーカー認識システムと負荷付き吹き戻しを採用。
- - 対応デバイス: スマートフォン、タブレット、PCが使用可能です。
- - 販売サイト: Progress Shop
最後に
従来のリハビリに新らしい風を吹き込んだ『ピロピロParty』は、遊びながら機能向上を目指す理想的なソリューションとなるでしょう。これからのリハビリの形が、楽しさとともに変わっていくことを期待したいと思います。