千葉市デジタル平和資料館での映像制作プロジェクト
東京デザインテクノロジーセンター専門学校(TECH.C.)が千葉市との協業により、「千葉市デジタル平和資料館」にて新たな映像コンテンツを制作しました。本プロジェクトは、学生が情報収集、構成、演出、映像制作、そして編集の全てを手がける、名実ともに実践的な学びの場です。10名の学生が参加し、平和をテーマにしたショートムービーを制作しました。
若年層に響くやさしい表現
制作された映像には、過去の千葉空襲に基づく貴重な歴史的体験を元にしたものが含まれています。特に、昭和20年の空襲を経験した髙山章子さんの証言をフィーチャーしたモーショングラフィックス作品は、その表現力に特筆すべきものがあります。この映像は、恐怖感を喚起することなく、反戦と平和について若者に訴えかける内容で、視聴者の心に静かに響く印象に仕上がっています。
さらに、アニメーション技法を使用した2作目では、空襲の被害状況を視覚的に分かりやすく提示。図やイラストを多用して情報を整理し、戦争を知らない世代にも平和の重要性を実感させる工夫がなされています。
学びながら社会に貢献
これらの映像は、単なる制作物にとどまらず、千葉市内70か所に設置されたデジタルサイネージでも放映され、市民の意識を高める役割を果たしています。学生たちは、実際の社会問題に真摯に向き合いながら、映像制作における具体的な技術やプロフェッショナリズムを体得しました。
また、デジタルマテリアルには、戦争を経験した方々の証言、平和啓発ショートムービー、音声付きの紙芝居、戦跡解説映像、解説付きの戦災関連資料、さらには小学生向けの教育コンテンツも含まれており、多岐にわたります。これにより、視聴者はあらゆる角度から戦争の悲惨さと平和の大切さに気づくきっかけを得ることができます。
TECH.C.の教育への姿勢
TECH.C.の企業プロジェクトは、実際の企業からの課題を受けて学生が積極的に取り組む独自のカリキュラムです。これにより、現場レベルのスキルを身に付ける機会を学生に提供し、就職活動やキャリアに直結する体験を得られるのです。今後もTECH.C.は次世代のクリエイターやエンジニアを育成し続けることを掲げており、学生たちの成長とその成果に注目が集まります。
ぜひ、千葉市デジタル平和資料館のサイトを訪れ、制作された映像や様々な資料を通して、平和について再考する機会を持ってみてください。視聴可能なリンクは
こちらです。