ゼロ年代の東京サブカルを巡る『イタチの家渡り』
株式会社room6が新たなアドベンチャーゲーム『イタチの家渡りWandering Through 2000s Tokyo Culture』を発表しました。この作品はゼロ年代の東京サブカルチャーをテーマにしたオカルトサスペンスで、プレイヤーは怪異と向き合いながら物件の謎を解き明かしていきます。
独特な物語の舞台設定とプロット
物語は2000年代の東京が舞台となっています。プレイヤーは、家を失った大学生のイタチを操作し、訳アリ物件に住むアルバイトを始めます。この物件には故人の魂が宿る「産土(うぶすな)」という怪異が存在し、イタチはこの魂を故郷へ還すことを目指すことになります。作中では、様々なサブカルチャーのスポット、例えばライブハウスやメイド喫茶などを探索し、謎を解き明かしていく要素が強調されています。
多様な視点で進行する物語
ゲームの進行は、イタチと同居する不動産屋の社員・田貫との視点切り替えが特徴的です。イタチは一般人であり、怪異を直接視ることはできませんが、見知らぬ人との会話が得意です。一方で田貫は人見知りながらも怪異を視認する能力を持っています。この二人の視点が交錯することで、物語の真実が段階を追って明らかになっていく仕組みです。
除霊パートでの緊張感
ゲームには除霊パートも存在し、「産土結び」という儀式を通じて怪異の正体を暴いていきます。この過程では、集めた情報やアイテムを活用し、「名前」「出身地」「死因」を突き止めることが求められます。ただし、除霊中はイタチが危険にさらされるため、プレイヤーの慎重な操作が必要です。
登場エピソード
ストーリーは複数のエピソードから構成されています。例えば、突然亡くなったベーシストの死を追う「百目鬼ベーシスト」や、メイドの死の真相を解明する「おしらさまメイド」、過労死したOLの背景を問う「きのこロリータ」など、多彩な物語が展開されます。
東京ゲームショウ2025での展示
この『イタチの家渡り』は、2025年9月25日から28日まで行われる東京ゲームショウ2025にて、初めてのプレイアブル展示が行われる予定です。room6ブースでは試遊が可能なほか、オリジナルステッカーの配布や、フォトスポットも登場するとのことです。
公式サイトやSteamページなどでの情報公開も進んでいるため、興味がある方はぜひチェックしてみてください。新たな視覚で、ゼロ年代の怪異に隠された真実を探る旅に出ましょう。