オンラインゲームの危険性、8人に1人がグルーミング被害に遭遇！

オンラインゲームでのグルーミング被害　実態調査結果

最近、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンが実施した調査で、オンラインゲームにおける性的手なづけ、いわゆるグルーミングの実態が浮き彫りになりました。この調査では、全国の13～25歳の男女1,600名を対象に、オンラインゲームをめぐる現状とリスクについて意見を募りました。調査の結果、未成年者の約8人に1人がオンラインゲームを通じてグルーミング被害に遭った経験を持ち、42%は知らない人からのチャットを受けたことがあることが明らかになりました。

調査の背景と概要

調査は2024年11月28日から12月5日までの期間に行われ、回答者の中には未成年者も多く含まれ、特に多くの若者がオンラインゲームを利用しています。警察庁によると、18歳未満の子どもがSNSやオンラインゲームを通じて犯罪に巻き込まれる件数が増加しており、オンラインゲームが危険な環境になっている事をご存知でしょうか。

グルーミング被害の実態

調査から判明した事実は、未成年者のうち13%（約8人に1人）がオンラインゲーム上でグルーミングを経験しているということです。このうち男性は18%、女性は6%と、男性の方が被害に遭いやすい傾向があります。また、知らない人からのチャットを受けたことのある未成年者は42%と、高い数字が出ています。

この現状を受け、大学生でオンラインゲームを愛するインターンたちが自ら調査を企画し、より多くの人に慎重になってもらうためのアニメーション動画などの制作を行ってきたといいます。

ゲームを取り巻く環境とリスク

現在、オンラインゲームをプレイする未成年者は40%に上ります。彼らは主に夕方から夜にかけてゲームを楽しんでおり、家庭内でのルール作りが不十分な場合が多いことも懸念されます。調査では、プレイに関する家庭内のルールを持つ未成年者は50%にとどまり、特定の仲の良いプレイヤーを持っているのは未成年男性が68%、女性が58%というデータも明らかになりました。

提言と今後の課題

この調査結果を踏まえて、学校や家庭内での相談しやすさを向上させ、より良いプレイ環境を整えることが急務です。また、ゲーム制作会社はプレイルールの表示の義務化や不適切な表現の検出、通報機能の充実が求められます。特に、グルーミングといった問題を深刻に捉え、未成年者の安全を守るためには、教育と啓発活動を強化することが重要です。

結論

オンラインゲームは楽しみであると同時に、リスクが伴う活動でもあります。ゲームの楽しさを享受するためには、自己防衛の意識と周囲への相談体制を築くことが重要です。今後もチャイルド・ファンド・ジャパンは、子どもたちの権利を守るために、継続的に調査や啓発活動を行っていくとのことです。オンラインゲームを愛するすべての若者たちへの大切なメッセージを、ぜひ知ってほしいと思います。