思考実験アドベンチャー『ドーナツの穴』登場
株式会社room6は、新たなアドベンチャーゲーム『ドーナツの穴』のパブリッシングを発表しました。本作は、こたえのない問いを通じてプレイヤーを思考の旅へと誘います。2024年12月に発表されたデモ版は、なんと約20万回ものプレイが行われ、その反響に応える形で2026年に全面的に新たな要素を加えた完全版が登場します。
こたえのない問い、思考の海へ
本作は、明るい陽射しの差し込む静かな部屋に迷い込むところから始まります。そこで出会う「わたし」が、様々な問いかけを投げかけてきます。例えば、「たこのないたこ焼きはたこ焼きと呼べるのか?」といったように、ちょっとした哲学的な問いが続きます。これらの問いは、プレイヤーにただ答えを考えさせるのではなく、自分自身の思考を深めていくきっかけになります。
他者との思考を共有する体験
問いに対する答えを選ぶと、自分以外のプレイヤーがどのような回答を選んだのかがわかります。これは、正解のない問いにみんながどう反応するのかを知る楽しさを提供します。“多数派”になったのか、“唯一無二”の答えを選んだのか、互いの思考を覗いてみましょう。その中で、自分自身の考えも深まること間違いなしです。
非日常的な心象風景
探索の舞台は、まるで心象風景のような、美しくフォトリアルに描かれた世界です。美術館や水族館のような、不思議で非現実的な景色の中を歩き回りながら、プレイヤーは自身の思考を更に深めることができます。どこか見覚えのある風景が、プレイヤーを幻想的な旅へと誘います。
物語の背後に潜む秘密
プレイヤーは、繰り返される問いの中から、ある秘密に気づくかもしれません。それは、つながった質問の背後に隠れた真実であり、プレイヤー自身の力で探し出す楽しみがあります。「絶対にばれたくない秘密を、あなたは守るか?」という問いは、遊ぶ人によって異なる形で現れるでしょう。このように、個々の体験が異なることこそが本作の魅力でもあります。
インディーゲームの新たな試み
本作を手がけたのは、インディーゲーム開発者の宮村あつきと、かこ の にこみ。二人は以前にも共にプロジェクトを手掛け、本作では特に思考実験に焦点を当てた仕掛けを作り上げました。彼らが過去に手がけたタイトルも好評で、熱心なファンを持つ彼らによる新作の発表に期待が寄せられています。
まとめ
思考実験アドベンチャー『ドーナツの穴』は、問いに答えることを通じて自分自身を見つめ直すユニークな体験を提供します。2026年の発売が待ち遠しいこのタイトルは、ただのゲーム以上の存在感を持つことでしょう。心ゆくまで探索し、自らの思考の海へと飛び込んでください。心の奥底にある「秘密」を探しに行きましょう。