フィジタル時代到来
2025-08-28 11:07:44

フィジタル時代到来!IPコラボの新たな波を探る

IPコラボとフィジタル



最近発表されたミンテルジャパンのレポートによると、IPコラボ商品に対する消費者の購買行動が変化しつつあることが明らかになりました。現実世界とデジタルを融合させた「フィジタル」体験は、特に若年層において注目を集めています。

世界規模でのライセンス市場の動向


市場調査会社Mintel Groupのデータによると、ライセンス市場は2024年に約3,696億ドル、すなわち約54兆円に達するとされています。日本のコンテンツ市場も緩やかな成長を見せており、特にアニメやゲームなどのIPを世界へ展開する「クールジャパン戦略」が注目されています。これにより、2033年までに50兆円の経済効果を目指す動きがあります。

消費者の期待変化


調査によると、特にアメリカのZ世代やミレニアル世代では、旧作のIPに対して新しい技術を駆使して復活させることへの期待が高まっています。実際、この世代の半数以上が「旧作キャラを最新技術で再現し、新エピソードで復活させてほしい」と考えています。これは単なる懐かしさ以上のものであり、過去の名作に新たな価値を見出す動きです。

日本国内でも、消費者は「デザインや見た目」、さらには「商品そのものを気に入っている」といった、従来の「キャラクターを応援する」というファン心理を超えた理由でIPコラボ商品を選んでいます。これは、商品の品質やデザイン性が重視されていることを示しており、アイデンティティの大切さと新たなトレンドの開拓につながっています。

フィジタルの実例


特に注目されるのが、バービーとForever 21のコラボレーションで展開されたバーチャルファッション「ForeverBarbie」です。このような例は、現実とデジタルの境界を曖昧にし、消費者に新たな体験を提供しています。Roblox上でバーチャルアイテムを展開し、同時にリアル店舗やオンラインでの販売を行うことで、フィジタルを最大限に活用したビジネスモデルが成立しています。

日本の消費者行動


国内のIPコラボ商品の購入経験については、依然として「購入しない」と答える人が多く、過去6か月の購入率はわずか31%となっています。しかし、購入者の意見を見ると、やはり応援したいキャラクターやアーティストへの支持が強く影響しており、ついでに「デザインや見た目」への評価も上昇しています。これは、IPコラボ商品に対する新たな購入動機が形成されている証拠です。

新たなビジネスチャンス


特に注目すべきは、斬新なコラボレーションへの消費者の要求です。一般的なキャラクターとのコラボ商品が飽和状態にある中で、異なる分野の企業との意外性のある組み合わせには潜在的なニーズが顕在化しつつあります。この新しいカタチのコラボレーションは、IPコラボビジネスの可能性を広げ、市場を活性化させると期待されています。

まとめ


フィジタルの時代はすでに始まっており、消費者の期待が新たなビジネスチャンスを生み出しています。過去の名作を基にした新しいIPコラボレーション、品質やデザインへの関心、さらには異なる分野との斬新なコラボレーションによるフィジタルの展開は、今後の業界に大きな影響を与えるでしょう。今後も消費者の期待に応える形での魅力的なプロダクトが求められます。


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