DNPの新たな教育サービス
大日本印刷株式会社(DNP)は、2025年9月16日より「DNPゲーム活用教育サービス」をスタートさせることを発表しました。このサービスは、世界的人気を誇るゲームプラットフォームである「Minecraft(マインクラフト)」や「Roblox(ロブロックス)」を用いて、子どもたちに学びの場を提供するものです。特に、まちづくりや職業体験に関する内容をゲーム内で体験することで、子どもたち自身の探究心を育むことを目的としています。
教育と企業の架け橋
DNPはこのサービスを通じて、企業や自治体の社会的責任(CSR)も果たすことができるとしています。企業や自治体は、自らのブランディング活動や採用活動、イベントの企画など、さまざまな場面でこの教育サービスを活用できます。これにより、学びとブランディングを同時に進めることが可能になります。
ゲームプラットフォームの可能性
「Minecraft」は、その全世界での販売本数が3億5,000万本を超え(2025年4月時点)、特に4年生から6年生の小学生にも広く利用されています。DNPは、子どもたちがゲームを通じて「デジタルを活かしたモノづくり」や「施設・まちづくり」を学べるクエスト形式の学習コンテンツを提供します。この体験を通じて、社会の仕組みを理解し、自己表現力を高めることを目指します。
一方、「Roblox」は、仕事や生活をテーマにしたコンテンツが豊富で、親子で楽しむことができる場所を提供します。企業のロゴや施設名をゲーム内に表示でき、利用者は企業の取り組みをゲームを通じて理解することができます。これにより、学びの場としてだけでなく、参加者の行動を促進する内容にもなっています。
学びの効率を高める
「DNPゲーム活用教育サービス」の特長は、学びとブランディングを両立させる点です。子どもたちは学習を通じて得た知識を自らの体験に結びつけ、SDGsに関連する社会課題についても学びを深めることができます。また、DNPが総力を結集して展開するこのサービスは、教材企画やデジタルコンテンツ開発の実績を活かし、迅速に多様なニーズに応えられる体制を整えています。
教育指導要領に沿った設計に基づいてサービスを展開し、学校や地域のイベントとも連携して提供する予定です。企業や自治体にとっても、社会貢献活動や人材採用、イベント活性化などの取り組みにも利用できる幅広いサービスを展開します。特に、MonoAI technology株式会社やNPO法人デジタルものづくり協議会といったパートナーとともに、実績を基にした共同開発にも力を入れています。
世界展開の視野
DNPは、国内外で本サービスを推進し、「学び」と「企業ブランディング」の新たなコミュニケーションモデルを構築することを目指しています。特に、海外への展開も視野に入れ、教育とブランディングの両立を進めていく考えです。
DNPが展開するこの新たな教育サービスは、デジタル時代の学びの形を変え、子どもたちに新しい未来を開く可能性を秘めています。今後の展開が楽しみです!