四国中央市立川之江小学校がARスポーツ「HADO」を導入
愛媛県四国中央市にある川之江小学校が、ARスポーツ「HADO(ハドー)」を2025年度から体育授業として正式に導入することが決まりました。この取り組みは、すでに2000校以上で採用されている「HADO」が日本国内でも教育分野での活用が進んでいることを示しています。HADOは、デジタル技術を取り入れた新たなスポーツの形であり、文化や年齢に関係なく多くの人々に楽しさを提供しています。
HADOとは
「HADO」は、ヘッドセットやセンサーを装着し、エナジーボールやシールドを駆使して戦うテクノスポーツです。シンプルなルールの中に高い戦略性が求められ、チームメンバー同士で作戦を立てながら、思考力や協働力を自然に育むことができます。運動能力に左右されず、同じフィールドで挑戦できる次世代のスポーツとして、世界39カ国で展開されています。
導入の背景と効果
四国中央市立川之江小学校では、全ての児童が積極的に運動に取り組む環境づくりを目指し、試験的にHADOを導入してきました。この取り組みを通じて、いくつかの有意義な効果が確認されました。
1.
運動能力に関係なく楽しめる
HADOは体力や運動神経に依存せず、運動が苦手な児童でも初めて成功体験を得ることができる場を提供します。
2.
コミュニケーションの促進
戦術を練る中で自然に仲間との対話が生まれ、協働学習のスキルが強化されることが、学級運営にもプラスの影響を与える要因となっています。
3.
前向きな登校意欲の向上
特に不登校傾向の児童にとっては、「楽しみだから行きたい」という意識を育むきっかけとしても機能しています。
4.
多様な学びの基盤
体育だけでなく、戦略的思考や空間認識、チームワークといった他の教育領域にも応用可能なため、幅広い教育的価値が認められています。
教員の声
川之江小学校の西本修平教諭は、「運動が得意でなくても楽しめるHADOの導入は、大きな意味を持つ」と話します。特に体育に苦手意識を抱える子どもたちが、楽しみながらプレイできることが前向きな影響を及ぼしています。また、児童たちが年齢を超えて真剣勝負ができる点もHADOの強みで、それが人間関係の構築にも好影響をもたらしています。
地方創生AWARD受賞
川之江小学校でのHADO導入事例は、一般社団法人公民連携推進機構が実施した地方創生AWARDにおいて、デジタル教育導入部門でグランプリを受賞しました。この受賞は、教育の振興に寄与する取り組みとして大きな評価を受けた結果と言えるでしょう。
まとめ
四国中央市立川之江小学校のARスポーツ「HADO」導入は、現代の教育において重要な施策の一つです。これからもこの新しい試みが、児童の主体的な学びやコミュニケーションスキルの向上に寄与し、未来の教育環境をさらに豊かにしていくことが期待されます。HADOは、子どもだけでなく大人にも新しい楽しみを提供するスポーツとして、今後の展開が非常に楽しみです。