子どものオンラインゲーム利用実態と保護者の認識の差
子どもたちの日常にとって、オンラインゲームはもはや欠かせない存在になっています。最新の調査によると、約33%の子どもたちがオンラインゲームを楽しんでいると報告されています。この数字は年齢が上がることでさらに増加し、中学生以上になるとその割合は60%を超えるという驚きの結果も出ています。
親たちの把握状況
では、これらの子どもたちが誰とオンラインゲームをしているのか、保護者たちはどれくらい把握できているのでしょうか?調査結果によれば、オンラインゲームを利用する子どもの保護者のうち、全てを把握しているという回答は27%にとどまり、48%が「だいたい把握している」と回答。ただし、逆に25%が「ほとんど把握していない」と感じていることも明らかになりました。これは、約4人に1人の保護者が子どものオンラインゲームの交流相手を知らないことを意味しています。年齢が高くなるにつれて、この把握状況も悪化することが見受けられ、特に13歳以上では「ほとんど把握していない」が35%に達しています。これは、思春期の子どもたちが自室にこもりがちになり、親の目が届きにくくなるためです。
誰と遊んでいるのか
実際に子どもたちが誰とオンラインゲームを行っているのかを見ると、最も多かったのが学校や習い事での友達で、その割合は53%を占めています。続いて家族や親戚が39%で、身近な人との交流が中心であることは安心材料とも言えるでしょう。
しかし、注目すべきは「オンライン上で知り合った友達」の割合が32%に達していることです。つまり、3人に1人がネットを通じて新たな友達とつながっているという現状があるのです。
現実の友人に加え、ネット上で繋がった関係も子どもたちの生活の一部になっていることがわかります。
調査まとめ
この調査から、子どものオンラインゲーム利用は年齢を問わず拡大していることが読み取れます。中学生以上での利用率は60%を超え、小学生高学年でも40%に達する見込みです。また、約25%の保護者が「誰と遊んでいるのかほとんど把握していない」と述べており、年齢が上がるごとにその傾向が強くなることも明らかになりました。このような状況では、子どもたちがオンラインで知り合った友達とどのようにコミュニケーションを取っているのか、そしてその影響がどのようなものであるかを認識することは重要です。
次回の調査「子どものゲーム利用調査③」では、保護者が感じる不安や家庭でのルール作りについて更に掘り下げていきます。子どもたちとデジタル環境との関係を正しく理解し、より良い育成環境を整えるための一助になればと思います。