転売問題が及ぼす企業への影響とは？法律事務所代表が解説

転売問題が企業に与える深刻な影響

2025年9月12日、東京都千代田区に拠点を置く弁護士法人ファースト＆タンデムスプリント法律事務所の小野智博弁護士が、BSテレビ東京の「日経モーニングプラスFT」に出演しました。本番組では、企業が直面している「転売問題」について、具体的なリスクや法的対策について深く掘り下げました。

転売問題とは？

転売問題とは、特に人気の商品について、正規の販売価格を大幅に上回る価格で再販される事象を指します。最近では、マクドナルドのハッピーセットに付属したポケモンカードや、Nintendo Switch 2がその例として挙げられます。このような転売行為は、消費者にとっては手に入れたい商品を高額で購入することを強いるだけでなく、正規の企業にとっては致命的な傷を負わされることになります。

企業が直面するリスク

番組内で小野弁護士は、もたらされる具体的なリスクについて強調しました。

1. ブランド毀損のリスク：転売によって、企業のプロダクトが不当に高い価格で取引されることで、ブランドの価値が損なわれます。顧客が本来の商品を適正価格で手に入れられない状況は、企業への信頼を揺るがす要因となります。

2. 社会的信用のリスク：転売問題が報じられることで、企業の社会的信用が失われる可能性があります。消費者が企業を信用しなくなり、売上が減少することも懸念されます。

3. 事業機会の損失リスク：人気商品が転売されることで、正規の販売が困難になり、新たなビジネスチャンスを迎えることができなくなるリスクも存在します。このように、転売問題はあらゆる点で企業経営に悪影響を及ぼします。

「転売対策支援サービス」の開始

小野弁護士は、今回の放送を踏まえ、企業がより効果的に転売問題に対抗できるように「転売対策支援サービス」の提供を開始しました。このサービスは、企業が抱える転売問題に対して、戦略的に法的措置を講じることができるワンストップの支援となります。

このサービスでは、転売対策の3つの柱、すなわち「契約の整備」「システムの構築」「業界連携の強化」を推進し、企業が直面するリスクを包括的に管理できるよう設計されています。企業は、小野弁護士の専門知識を活かしながら安心してビジネスを展開できる体制を整えることが可能となります。

企業のブランド価値を守るために

小野弁護士は、転売問題は消費者との信頼関係を損なうだけでなく、企業の根幹であるブランド価値や収益を脅かす恐れがあると述べています。「当事務所は法律面と実務面の両方から強力にサポートし、企業が安心してビジネスを行えるように実行可能な転売対策を提供します」とのコメントには、転売問題への強い取り組みが表れています。

事務所の概要

弁護士法人ファースト＆タンデムスプリント法律事務所は、企業法務に強みを持ち、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、EC・IT・海外展開支援など多岐にわたる分野で活動しています。また、公式ウェブサイト（https://ec-lawyer.com/）からの問い合わせも受け付けています。

転売問題は今後も注目されるテーマであり、企業はこの問題に真摯に向き合う必要があります。小野弁護士の取り組みは、今後のビジネス環境においてますます重要性を増すでしょう。