世界のゲーミング情勢を考察する小山道也氏の特集インタビュー

今回は、欧州を拠点にゲーミング業界の知見を発信する小山道也氏への特集インタビューを通じて、最新のゲーミング情勢を掘り下げていきます。全4回にわたるこの特集では、IR（統合リゾート）事業の可能性や、ギャンブル依存対策、資本主義下における価値観の均衡など多岐にわたるテーマが扱われます。

IR事業の重要性とそのアプローチ

まず第1回では、IR・カジノ事業には産官学の統合型アプローチが必要であることが強調されています。国内では新しい概念として認識されるIR事業ですが、世界の多くの国々では観光スポットとして長い歴史が存在し、経済の重要な支柱とされています。小山氏は、これらの国々の成功例に触れつつ、日本でも同様のアプローチが求められると主張しています。

ギャンブル依存対策の英国式改良

次に、第2回では、ギャンブル依存症への対策として英国のアプローチを参考にすることが提案されています。小山氏は、国内でのギャンブル依存対策が重要であると考え、具体的な政策や取り組みについても言及します。彼の経験を基にした提案は、今後の政策形成に大いに役立つことでしょう。

資本主義と儒教的観念のジレンマ

第3回においては、資本主義と儒教的観念、さらに功利主義との間に存在するジレンマについて触れられています。小山氏は、これらの価値観が現在のゲーミング業界に与える影響を分析し、道徳的かつ持続可能なビジネスモデルの必要性を訴えています。特に、倫理観が不足しがちな業界において、意義のある議論が期待されます。

財源としてのカジノの可能性

最後に第4回では、カジノが持つ財源としての可能性に焦点をあて、それを利用するためのあり方について議論されています。小山氏は、カジノから生まれる利益を地域社会にどのように還元できるかを考えることが、IR事業の成功には不可欠であると強調しています。

これらのインタビューは、小山道也氏のNoteやSpotifyで公開されており、業界関係者のみならず一般の方々にも非常に価値のある情報源となっています。

小山道也氏のプロフィール

小山道也氏は1989年に神戸市で生まれ、幼少期にアメリカへ移住後、多様な文化に触れて育ちました。彼はボストン大学とウォーリック大学で学び、その後、ゲーミング業界に足を踏み入れました。現在、Spotifyのポッドキャスト「ワールドカジノタイムズ」を通じて、業界に関する知識を深める活動を行っており、愛犬家としても知られています。