スマホゲームのシリーズ展開:最新調査結果を徹底解説
最近、株式会社スパイスマートが実施した調査において、スマホゲームのシリーズ展開に関する興味深い洞察が得られました。2025年6月時点のアプリゲーム33タイトルを対象としたこの調査は、どのようにして新作が生み出されているのかを紐解く重要な参考資料となっています。
調査の概要と目的
調査は、オリジナル作のリリース年や続編の形式(続編・スピンオフ・リメイクなど)を分析し、作品がリリースされてからの経過期間やジャンル、詳細について探ることを目的としています。特に注目すべきは、約70%のタイトルがサービス開始から5年以内に新作を投入している点です。
人気作『Shadowverse: Worlds Beyond』の成功
調査結果として挙げられる代表的な成功例は、Cygamesがリリースした『Shadowverse: Worlds Beyond』です。本作は、元々2016年にスタートしたカードバトルゲーム『シャドウバース』の新たなシリーズ作品であり、発表と同時にセールス及びフリーダウンロードランキングの1位を獲得。これにより、同作はシリーズ展開における好例と言えます。新作では、従来の戦略性が向上し、ユーザー同士のコミュニティ機能も充実しています。
シリーズ展開の傾向
調査対象の中で、約70%のタイトルにあたる23作品が続編または別ジャンルの作品として展開されていることが分かりました。特に、スピンオフ作品が48%を占め、リメイク作品が12%と続き、高い割合を示しています。また、66%のタイトルが、元の作品が配信されてから5年以内に後続作品をリリースしており、特に4〜5年目が最も多く見られました。
これに対して、1〜2年以内に展開されたタイトルは希少であり、それゆえカジュアルなスピンオフや短期間で開発できるゲーム形式が中心でした。これは、同規模以上の続編や異ジャンルへの展開には、十分な開発時間が必要であることを示唆しています。
各作品の事例
1. 『サマナーズウォー』
このRPGタイトルは、戦略RPG、MMORPG、放置型RPGといった異なるジャンルへと広がりを見せています。最新作の『サマナーズウォー:ラッシュ』では、放置型とタワーディフェンスの要素を組み合わせた新たなプレイ体験を提供しています。
2. 『ドールズフロントライン』
この作品は全て戦略RPGのジャンルで展開されており、2022年には探索型のスピンオフ『ニューラルクラウド』が登場。また、来年には続編の『ドールズフロントライン2:エクシリウム』が予定されています。これらは異なる世界観を持ちながら時系列を共有することで、マーケットの拡大に寄与しています。
3. 『レイヴン』
2015年にスタートしたアクションRPG『レイヴン』は、続編として2025年に『レイヴン2(RAVEN2)』をリリース。新作ではUnreal Engineを活用した素晴らしいグラフィックとMMORPGへの進化が見られ、ファンから高い期待を集めています。
今後の展望
スパイスマートは、今後もIPホルダーやゲームパブリッシャーに向けた調査を続け、スマホゲーム業界の動向を把握し、ビジネス活用に繋がる情報提供を行います。詳細な調査結果を求める企業には、全33タイトルの事例を含むレポートが提供されていますので、興味のある方はぜひご連絡ください。
会社概要
株式会社スパイスマートは、スマホゲーム市場に特化した調査やビジネス支援事業を展開。日本だけでなく、東アジアや米国市場向けに分析を行い、さまざまなビジネスモデルの構築をサポートしています。公式サイトでの情報提供も活発に行っていますので、詳しくはそちらをご覧ください。