大阪・なんばで始動した未来都市化のプロジェクトが注目を集める

「大阪・なんばで始動した未来都市化のプロジェクトが注目を集める」

2025年5月27日から28日にかけて、大阪のEXPO2025大阪・関西万博において開催された「メタバース・XR・AIアワード」が、多くの注目を集めました。このイベントは、地域の課題をデジタル技術とeスポーツで解決することを目的とし、株式会社Meta Osakaと株式会社Meta Heroesが共催しました。約15,000人の来場者が参加し、様々なプログラムに触れる中で、新しい未来の街づくりへの期待が高まりました。

多様なプログラムが展開された「メタバース・XR・AIアワード」

27日に行われた「メタバース・XR・AIアワード」では、視線入力技術を駆使する米ムト・クリエイターによるパフォーマンスや、ゲームクリエイターへの表彰、VTuber音楽フェスなど多岐にわたる内容が用意されました。特に、難病ALSの当事者によるパフォーマンスは、技術と多様性の融合の象徴とも言えるもので、多くの来場者がその情熱に感銘を受けました。

このアワードの中で発表された「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」は、なんば地区をデジタルとリアルが融合した街へと変革させることを目的としています。南海電気鉄道など複数企業との連携により、未来の都市像が具体的に描かれました。

XNAMBAプロジェクトの詳細

万博後の具体的な施策として、Meta Osakaが主導するプロジェクト「XNAMBA」の発表も特筆すべき点です。このプロジェクトでは、地域の商店街と連携し、さまざまなイベントを企画。例えば、XR技術を使った音楽フェス「XNAMBA MUSIC FESTIVAL」や、医療分野での応用など、観光や教育、コミュニティ活性化に向けた取り組みが続々と計画されています。

今後のイベント実施予定

6月21日に開催予定の「道頓堀eスポーツ運動会」では、Fortniteを使用した大会が予定されており、地域活性化に向けた一手として注目されています。また、9月には「Metaverse Japan Summit in大阪」や「XR Kaigi hub大阪」など、メタバースやXR技術に関連するカンファレンスが続くことで、専門的な知識が集積される場ともなります。

メタバースを活用した新たな可能性

「メタバース・XR・AIアワード」では、前例のないリアルタイムアートの展示や、トークセッションも開催され、観客はデジタル技術の現状と未来について深く考える機会を得ました。特に、メタバースを通じての多様性の実現についての議論は、今後の社会においても重要なテーマとなっていくでしょう。

未来を見据えた継続的な取り組み

これらの取り組みは、単なるイベントではなく、今後も持続可能であるコミュニティの形成や、地域の課題解決に向けた長期的なプロジェクトとなることが期待されています。Meta Osakaの代表である毛利英昭氏は「万博はゴールではなくスタート」とし、この取り組みをよりいっそう推進していく覚悟を示しました。

今後の展開がますます楽しみである「メタバース・XR・AIアワード」に注目です。