Live2D Cubism SDK for Unreal EngineがBeta版へ進化
株式会社Live2Dが、Unreal Engineに対応した「Cubism 5 SDK for Unreal Engine R1 beta 1」のリリースを発表しました。この新たなBeta版は、2Dイラストに立体的なアニメーションを施す「Live2D」技術を利用したソフトウェア開発キットです。従来のalpha版から進化し、より一層安定した開発環境を提供することが期待されています。
進化した機能の数々
Beta版のリリースには、以下のような新たな機能が追加され、パフォーマンスも向上しました。
- - モデルをレンダーターゲット上に描画する機能の追加
この機能により、開発者はより柔軟なアプローチでモデルを表示できるようになり、自身の作品により深みを持たせることが可能です。
モデルとマスク用テクスチャの描写処理が最適化され、高速かつスムーズな描画が実現されました。これにより、リアルタイムでの応答性がより向上します。
開発の途中でデータを修正した場合でも、再度インポートする手間を省くことで、作業が効率化されます。
読み込んだモーションの整合性をチェックする新機能が、よりスムーズなアニメーション制作をサポートします。
これらの機能はすでに他のプラットフォームでLive2Dを使用しているユーザーにも有益で、これまでのCubism制作ワークフローをほとんどそのまま利用することが可能です。Unreal Engineの特性を考慮しつつ、開発者に対して高い親和性を保つように設計されている点も魅力的です。
公式サイトからのダウンロードと今後の展開
今回のBeta版は、Unreal Engineのバージョン5.3から5.5まで対応しており、開発者は今すぐにでも新機能を利用することができます。ダウンロードは
こちらから行えます。
公式リリースについては、年内を目指しさらなる改善が進められており、スケジュールが確定次第、随時発表される予定です。
2Dモデリングの新基準、Live2Dの可能性
Live2D Cubismは、1枚の絵から立体的な表現を作り出すことを可能にする2Dモデリングのプロフェッショナルスタンダード。様々な用途に対応できるパワフルなツールで、ゲームやアプリの開発、VTuberの制作など、多岐にわたって利用されています。さらに、Unreal Engineだけでなく多様な開発環境をサポートし、幅広いプラットフォームで活用されているのも特徴です。
株式会社Live2Dの更なる発展
株式会社Live2Dは、【Live2D Cubism】や「Live2D Creative Studio」、公式マーケットプレイス「nizima」などの多様なサービスを展開し続けています。また、アニプレックスとも提携し、長編アニメーション映画製作プロジェクトも進行中です。Live2D技術は、国内外の様々な領域で評価されており、その可能性は今後ますます広がることでしょう。
「クリエイターが描きたい通りに描き、動かしたい通りに動かす」という目標に向かって、日々精進しているLive2Dに今後も注目です。