Pepperが授業!
2025-09-24 14:59:24

ロボット教育の新境地!Pepperが小学校でプログラミングの授業を実施

ロボット教育の新たな試み



大阪市中央区にある追手門学院小学校では、2025年9月26日、人型ロボット「Pepper」が教壇に立ち、約36名の小学3年生を対象にプログラミングの授業を行う実証実験が行われました。この取り組みは、ロボットが教員の補助なしで子どもたちにプログラミングを教えるという、これまでにない新しい教育モデルの検証を目的としています。

教育現場におけるロボットの役割



日本の教育現場では、すでにプログラミング教育が導入されていますが、通常は教員が中心となり、ロボットはあくまで補助的な役割を果たすことが一般的です。しかし、追手門学院小の実証実験では、「Pepper」が授業の進行を一手に担当し、児童がプログラミングの理論や実践を直接学ぶという全く新しい形態の授業が展開されました。

この授業は、追手門学院ロボット・プログラミング教育研究推進室の福田哲也室長と、同校の神田孝央先生の共同指導により実施されました。福田室長は、これまでにも「Pepper」を使ったワークショップの経験が豊富であり、今回の授業での進行役としての適任者と言えるでしょう。

授業の内容と進め方



授業が行われる際には、学習指導要領に基づいたプログラミング教育が行われました。実習では、プログラムを用いて豆電球を点灯させるという、実践を通じた学びが重視されています。「Pepper」は自らプログラミングの手法やプロセスを説明し、児童たちはそれに従って課題に取り組むという流れです。

従来、ロボットの利用法としては、教師のサポートにとどまりがちでしたが、今回の実験では完全にロボット自らが授業を進行します。この方法は、ロボットが教育の主体となる未来の可能性を大いに拓くものです。

Society 5.0への一歩



今回の実証実験は、日本が進める「Society 5.0」の実現に向けた重要な一歩とされています。最終的に、ロボットによる授業と教員の授業の内容を比較し、児童がどの程度ロボットの授業を理解できるのかを検証します。この比較が、今後の教育方針や指導方法に影響を与えることが期待されています。

未来の教育に向けた展望



追手門学院小学校の実証実験は、ロボットと先生が協働する新しい教育モデルの確立を目指しています。「Pepper」と教員がそれぞれの役割を生かしながら、より多様で柔軟な学びの場を創出することが期待されています。これにより、児童一人ひとりに寄り添った指導が可能となり、個別最適化された教育環境が整備されることでしょう。

このような取り組みは、今後の教育現場においてどのような変革をもたらすのか、注目が集まります。


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